グスコーブドリの伝記―猫の事務所・どんぐりと山猫 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)
- 扶桑社 (1995年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594017781
感想・レビュー・書評
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ますむらひろしのコミック版はいい
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今年の夏 映画が公開されますね。
という訳で、本棚の奥で長らく積まれていた本を引っ張り出して
読んでみました。
絵に頼ってしまって想像が膨らまないから
わたし漫画はやはり苦手だな。
小説本で読み直したいと思いました。
二酸化炭素の温室効果について記載は驚きました。
かま猫には泣かされました。あの絵にやられました。
相反する絵の力を感じています。 -
グスコーブドリの半生
映画ではどのように描かれるのかが楽しみです -
猫の事務所を読んで号泣。
かま猫に感情移入で苦しくてどうしようも無くなった。 -
ブドリの両親が家を出て行く描写と
ネリをさらっていく人攫いの描写がなにげに怖い。
前半のシビアな環境下の描写があるからこそ、
ブドリが火山局の人間になり、窒素肥料を空から
降らす景色がより美しいものに見えるのだと思う。
「猫の事務所」は猫がかわいい。
獅子の登場が突然すぎるけど
登場して欲しいと思えた。
「どんぐりと山猫」は山猫がかわいい。
「出頭すべし」の文章を問題ないと答えたら
一郎はもしかしたら次に手紙を貰えたとしても
その後帰って来られなかったかもしれない。 -
宮沢賢治の世界とますむらひろしの絵がマッチしてると思います.
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グスコーブドリの伝記がアニメ化すると聞いて、内容を知らなかったので、ますむらひろし版のを読んでみました。
猫の事務所の話が素敵だった。 -
「グスコーブドリの伝記」は、元を読んだことがないです。
イーハトーブの姿をものすごく良く伝えてくれるお話です。
イーハトーブは、理想郷とかいわれているけれど、けっして、苦楽から解脱したところにある楽園ではなくて、自然は厳しくて、いろんな人が、それこそ悪人も、善人も、いる世界みたいです。
なにが理想郷なのかというと、きっと、「自分が必要とされていること」であったり、「困難を越えるために、夢を叶えるためにがんばる」ことであったりするのかなぁと思います。
どんなに、物質的に豊かになっていっても、本当のしあわせは、自分が心の中につくっていかない限り、訪れない。
そういうお話なのかなぁ。
「猫の事務所」は、かま猫のけなげさに泣いてしまいました。 -
登場人物をすべて猫に置き換えて宮沢賢治の童話を漫画に翻訳する、ますむらひろしの手による作品集。
漫画化しても原作の魅力が色褪せることなく、むしろ際立って引き立てられるのはますむら氏の深い宮沢文学への造詣によるものでしょう。
化学の分野に強い向学心を持つ青年グスコーブドリは、苦学の末に立派な化学者として身を立てるに至ります。あるとき火山噴火の予兆を知り、もしも大きな噴火が起きたら村は壊滅して皆が犠牲になるとわかったグスコーブドリは…。
典型的だけど、現実にはまずありえないことだけれど、だからこそ文学作品として輝く人間の心の美しさがここにあります。 -
グスコープドリの最期が格好いい。