- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594025137
感想・レビュー・書評
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ハリー・ボッシュ・シリーズ第5作。
ボッシュは久しぶりに殺人課に復帰し、さっそく映画プロデューサーの殺人事件を捜査することになった。手がかりを求めて訪れたラスヴェガスで思いがけない人物と再会し……。
一匹狼だったボッシュが、上司や仲間に助けられながら活動する姿が新鮮だった。前作で過去に向き合ったことでなにかがふっ切れたのかもしれない。終盤には嬉しい展開が♪ -
過去を清算した前作で一区切りついたのか、本作品はシリーズして見ると第二章というか、新しい展開の印象がある。新しい上司、新しいチーム。現場復帰したことに喜びを見出し、エレノアとの再会もあって、オンオフともに充実しまくりのボッシュ──どうもイメージではない。でもこのスタイルでいくなら慣れるしかない。モヤモヤを払拭するだけの面白味ある事件ならばなおよかったのだが、それがそうでもないので一気読みというわけにはいかず。
ショウビズとベガス。二流三流レベルの世界で儲けた金に群がる人間たちの間で事件は起こる。序盤までは面白かったのだが、舞台がベガスに移ったあたりからどことなく都合のいい展開が目につき始め、いい感じで集中できない。内部監査チームが乗り込んでくるところも無理っぽい。個人的には、お約束の立場逆転シーンをもってこなくても、ボッシュのイメージやスタイルに対する読者の印象は変わらないと思うのだが。
とは言っても、これみなコナリーのハイレベルな筆力を踏まえての評価なので、ブツブツ文句を言ってもその水準は相変わらず素晴らしいのだ。 -
ボッシュを久しぶりに堪能。今作品はあまり精神的複雑さが少なく、お話が少々複雑。日本では聞いた記憶のない「トランク・ミュージック」な殺人事件。アメリカではかなりメジャーな殺人方法らしい。