双生児 (扶桑社ミステリー ハ 24-1)

制作 : ジャネット ハッチングズ 
  • 扶桑社
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本棚登録 : 18
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594029821

感想・レビュー・書評

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  • 90年代に米国のミステリ専門誌EQMMに掲載された中のベストということでしょう。こちらに12篇、「夜汽車はバビロンへ」に12篇、合わせて24篇。面白かったのはコリンデクスターの「ドードーは死んだ」。雨の日に車に乗せてあげた隣人のワイズ氏が話し出す50年以上前のミス・ドードーに関する不思議な話を、モース主任警部が謎解きするというもの。EQMMを買ってきて読むような感じと言うか、話の嗜好がEQMM的ともいえる短編ばかり以下12篇。
    ローレンス・ブロック「ダヴィデを探して」
    ジョイス・キャロル・オーツ「双生児」
    ピーター・ラヴゼイ「クロンク夫人始末記」
    マーシャ・マラー「単独飛行」
    イアン・ランキン「動いているハーバート」
    ダグ・アリン「ヒマラヤスギの野人」
    ヴァル・マクダーミド「善行」
    コリン・デクスター「ドードーは死んだ」
    エド・ゴーマン「つぎはお前だ」
    ウィリアム・バーンハート「クリスマスの正義」
    ジョン・モーティマー「ランポールと子守たち」
    ナンシー・ピカード「口を閉ざす女」

  • 2+ 

    分冊されたうちの一冊で12作所収。
    デクスターのモース警部ものとラヴゼイがお目当て。他も名前だけは知っているが読んだことがない有名作家が目白押しということでそれなりに期待していたのだが、個人的に面白かったのは先に名前を挙げた2人の作品のみで、まあまあがあと2つ程。たとえ1作でも2作でも面白かったものがあればそれで良しとしたいところだが、他が極めて退屈な話のオンパレードで、全体的に非常に印象が悪い。

  • 好きな作品がほとんどなかった…。時代の変化をひしひしと感じる。昔のミステリのほうがずっと良かった。切れ味があって読後感すっきりで。新しい時代の短編はちっとも好きになれないことを再確認。(新しい、といっても90年代だが。)EQMMの作品は好んで読んできただけに残念。

  •  米のミステリー専門誌によるアンソロジー。
     いやあ、よかった。でも、ラヴィセイのヤツが読んだことある?って思って、本自体読んだことあるんだろうかとずっと不安だったんだけど、それはラヴィセイの短編集にはいってたからなんだよね(苦笑)
     中の「クリスマスの正義」が非常によかった。ミステリーとしては、たいしたことないのかもしれないけど、孤独な老婦人の姿と、それを見守る探偵の姿が心に染みる物があった。って、単に私がセンチメンタルになってるからだけなのかもしれないけど。
     やっぱり、アンソロジーはいいね。

  • 90年代っぽい正統派ミステリーなんじゃないかと。心温まるものもあれば悲惨なものもあります。2009/2/7

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著者プロフィール

ローレンス・ブロック Lawrence Block
1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。
『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞、
第11作『死者との誓い』がPWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞した(邦訳はいずれも二見文庫)。
1994年には、MWAグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している。

「2020年 『石を放つとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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