- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594051976
感想・レビュー・書評
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語り手はかつての名奇術師エミールデラコート。脱出マジックに失敗し今や植物人間状態。彼の屋敷に住むのは2代目の息子、野心的なその妻と妻の弟。マネージャーがある日訪ねてきた時、事件が始まる。どんでん返しに次ぐどんでん返しを目的に書かれたようなすごい話。騙し騙され、死人続出、そこを楽しめるかどうかでこの本の価値は変わる。あまり評判は良くなかったようで、わかる気はする。でも一部マニアには評価が高い。
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密室の定義が違う。ミスリード。でも内容自体は面白かった。
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前半は、語り手の解説と合いの手(つっこみ?)で
クスッとさせられたが、
最終的な、最後のどんでん返しをみるに、
ミステリーというより、最大のオチを最後の最後に
用意したコメディー(悲喜劇)かな。
ミステリー要素としては、
前半は、奇術を道具にした殺人?のどんでん返し、
終盤は真犯人というか、シナリオ最終稿への
どんでん返し。
人をだますのが仕事とはいえ、前半はマジシャンの
口上や演出にイラッとくる。
終盤は登場人物の職業からマジックのネタではなく、
物語のネタが登場人物の騙しあいにあったこと、
語り手を含め、否、語り手の手を借りて、
読者も騙されていたことに気づかされる。 -
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密室で登場人物も少ないので大変読み易かった。
舞台でやっても面白そう。 -
マジックを読む、そんな感じの物語。ただし、人間関係の細かいところはプロット上あまり書けないためか、登場人物への感情移入がしにくい。そもそも、あまり感じのよい人間は出てこないし・・・。どちらかと言えば映像向きの作品だと感じたが、そう思って読めば楽しめる。特にマジック好きにはたまらない部分が数多くある。小説としては、凡作以下だが、仕掛けの面白さに星ひとつプラスかな。
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客席から舞台のお芝居を、見せられているような文章。シーソーのように細かいドンデン返しが続くが、期待したような大ドンデン返しも無く、尻すぼみの感。細かいストリーや、著者説明は他の人の感想を見て下さい。有名な人らしいです!