象の背中 (扶桑社文庫 あ 11-1)

著者 :
  • 産経新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594054540

感想・レビュー・書評

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  • 末期の肺がんと宣告された48歳のサラリーマンが 残りの人生をどのように生きていくか という話でした。
    文学的な表現ではなく、すごく素直な文章でした。
    今まで関わった人たちに いろいろな形の遺書を残していきます。
    「死ぬことより、忘れられることのほうが怖い」
    すごくいい家族の中で最後を迎えていきます。
    女性関係などちょっと??の部分もあります。
    秋元氏だからこんなに女性関係があってもいいのか?
    しかし電車の中で読んでいても涙が潤んできました。
    映画がどのように仕上げられているのか、興味があります。
    これも是非観たいとおもいます。

  • 号泣。
    自分が美和子、悦子、はるかの立場だったら。
    AKBの人、としてしか意識してなかったけど、秋元康ってこういう人だったのか。
    ーーー
    肺ガンで、余命半年という宣告を受けた48歳のサラリーマン、藤山幸弘。死を迎えるまでの半年を何に費やすかーー。「自分の人生と関わった人に、”遺書”を残したい、遺書のスタイルは様々あっていい。死ぬことより、忘れられることのほうが怖い」と決意した藤山は、思いを伝えられなかった初恋の人や、若き日にケンカ別れした旧友をはじめ、過去の忘れがたい人々を訪ねてゆく。秋元康が初めて挑んだ新聞連載小説の文庫化。

  • 2008年12月15日 08:31

    余命半年と宣告された男性とその家族の話 

    あと6ヶ月しか生きられないとしたら自分はどうするだろうか 
    何も考えられないままその月日が過ぎていくのではないか 

    家族への愛を再認識し 
    同時に愛人に対しての義理も果たし 
    絶縁状態にあった友人や初恋のヒトに会い 
    主人公はかなり充実した半年を送ったのではないかと思う 

    ホスピスという最期の迎え方も個人の意思で選び 
    どんな結末であっても 
    「自分の」意思で選択するということは 
    シアワセなのではないかと思えた

  • 夫が読んでいた本
    出来過ぎなお話
    兄ちゃんが、全てを伝えることを否定してくれたのが救い

  • 余命半年と宣告された48歳のサラリーマンの物語。

    人生の残りが半年となったときに、その時間を何に費やすのか。本作品では、延命治療を拒否した主人公が自分の過去の人々を尋ねることで自分の人生を振り返ります。

    初恋の人、喧嘩別れした友達、迷惑をかけた取引先、捨てた恋人、絶縁していた兄弟、などなど。
    死を目前に、悔いなく思いを遂げようとする主人公なのですが、正直、おいおい、それはないだろうっというところがあまりに多い。
    まず、主人公はもてすぎ!
    できすぎた奥さんに加えて、さらに出来すぎの愛人。そして、過去、子供を作っておきながら分かれた女性。さらに、奥さんと付き合う前の女性。初恋の人。すごい女性遍歴で、なおかつ、これらの女性がみんないい人(笑)ありえない。
    さらに、出来すぎた長男に出来すぎの娘。こんな家庭があるわけがない!!
    ある意味、男が死ぬ間際に実現したいすべてのことを文章化した物語といっても過言ではないでしょう。

    そんなわけでバブリーのトレンディドラマの主人公のような物語で、ちょっともりすぎの感じが否めません。

    まぁ、その辺はさておき、テーマとしては○。
    自分自身残された人生をどのように使うのか、どうしたいのか、そして、今をどう生きるべきかを考えさせられる作品でした。

  • なかグラマー気かさこかかかうこか

  • 2010 11/22

  • 小説としての完成度が高いとは全く思わないけど、人生としては絶対に避けられない場面であり、いったい自分はどのようにこの世を去っていくのかと考えると、その時の家族の思い自分の思いに思いを巡らし泣いてしまう。

  • 余命半年と宣告された48歳の主人公。
    自分らしい最期の迎え方を考えるのだが・・・

    本を読みだしてすぐに重松清さんの「その日のまえに」を思い出しました。
    「その日の・・・」は涙・涙だったけど・・・

    巻末の児玉清さんとの対談。感慨深いものがあります。

  • 余命半年を宣告されたサラリーマン。

    自分だったら最後の時間をどう過ごすかなぁと考えてしまいました。
    家族の優しさに、何度も瞼が熱くなりました。

著者プロフィール

音楽プロデューサー、作詞家、放送作家。AKB48グループや坂道グループのプロデューサーとしてそのほとんどの曲の作詞を手掛ける。また2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事を勤める。
美空ひばり生前最後のシングル「川の流れのように」を作詞。

「2020年 『あれから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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