- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594063689
感想・レビュー・書評
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最初100ページはTPPのベーシックな概要とリスクの紹介なんだけど、後半50ページは何故か筆者の地元である橋本大阪政権への批判と、(扶桑社と相容れないだろう)民主党への批判を読まされる。
僕は『TPP亡国論』のほうがオススメです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メディアを通して伝えられるTPPに関する情報が、TPPの1つの側面でしかないことを本書で知った。
本書で著者はTPPに日本が参加することの危険性を訴えている。
TPPは日中自由貿易協定の締結に失敗したことから、急遽代替案として持ち上がったものであり、誰もその全容を把握できていないのが現状。
今の勢いに任せて、TPPに参加してしまっては、経済面で手遅れになる可能性が大いにある。
まずは、国民ひとりひとりが正しい知識を持った上で、論議されることが必要だろう。 -
短いながらTPPについて網羅的に学べる良書。「TPPって何?」というレベルの人でも本書を読めば一通り問題点を把握できるようになっています。
タイトルからも分かる通りTPPについて反対の立場から述べた本ですが、推進派にとってのTPPのメリットについてもキッチリ押さえてあるのは好印象でした。
特に面白いのは、TPPによって「外国生産の日本製品」が逆輸入される危険性について述べていることと、地域経済とTPPの関係について考察している点です。また、TPPと農家への戸別補償が両立不可能であることも指摘していて、この一点からだけでも民主党政権が深い考えもなくTPPに飛びついていることが明確になりました。 -
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2011/10/16
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内容紹介
◆あなたの“食”と“職”が危ない!
◆「平成の開国」で農業、雇用、地域経済は崩壊する。
◆TPPはアメリカのための売国ではないのか?
TPPは農業だけの問題ではありません。
サラリーマンの雇用や社会保障、地域経済にも甚大な影響を及ぼします。 しかし、現政権は「経済成長」を旗印に掲げることで 国民にとって不利益な真実を隠しています。
本書では新聞報道ではわからない「TPPの正体」を白日の下にさらし、 議論なきままにことが進んでいる現状に一石を投じます。
◎本書の構成
第1章 拙速「なぜ菅首相はTPPへ突き進むのか?」
第2章 功罪「TPP加盟は誰のためなのか?」
第3章 思惑「TPP加盟国と参加表明国の思惑」
第4章 崩壊「地域経済が破綻する日」
第5章 選択「国益はどこへ消えた?」
◎本書より 「TPPが推進する『自由貿易』と『市場統合』は日本の地域経済に大打撃を与えます。しかしそれがどれほどの影響なのか、正確なところは誰にもわかっていません。TPPに参加することで得られるものと、失うものがまるで判然としていないのです。TPPは地域経済に、そして日本経済に何を強要しようとしているのか。はたして現政権はそれをどこまで理解し推進しようとしているのか。 残念なことに菅直人首相は黙したままです。首相が語らないのであれば私たち国民は与えられたものをただ黙って受け入れるのではなく、自ら学び議論を巻き起こしていく必要があると思っています。 本書が国民のみなさまの議論の一助になり、日本経済を取り巻く環境に一石を投じることになれば幸いです」
内容(「BOOK」データベースより)
あなたの“食”と“職”が危ない。「平成の開国」で農業、雇用、地域経済は崩壊する―。
著者について
廣宮孝信 1975年生まれ。1997年、大阪大学工学部電子工学科を卒業、1999年に同大学大学院工学研究科電子工学専攻博士前期課程を修了。精密機器メーカー・ミノルタ(現コニカミノルタ)に入社しプログラミングや市場分析に携わる。2005年に退職し個人投資家として独立。現在は作家として『国債を刷れ!』『さらば、デフレ不況』を上梓、人気ブログ『広宮孝信の反「国家破産」論』を主宰している。
監修・青木文鷹 1970年生まれ。アイギス代表取締役。科学鑑定士として民事、刑事事件の鑑定および情報収集・分析業務に携わるかたわらアナリストとして政治経済分野での情報分析、戦略立案を行っている
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
廣宮孝信 1975年生まれ。1997年、大阪大学工学部電子工学科を卒業、1999年に同大学大学院工学研究科電子工学専攻博士前期課程を修了。精密機器メーカー・ミノルタ(現コニカミノルタ)に入社しプログラミングや市場分析に携わる。2005年に退職し個人投資家として独立。現在は作家 青木/文鷹 1970年生まれ。科学鑑定士として民事、刑事事件の鑑定および情報収集・分析業務に携わる。また、アナリストとして政治経済分野で情報分析、戦略立案を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目次
第1章 拙速(にわかに注目を浴びたTPP なぜ菅首相はTPPへ突き進むのか? ほか)
第2章 功罪(例外を認めないTPP 地域経済を壊す「第11章」 ほか)
第3章 思惑(FTAへの日本の取り組み TPP加盟国と参加表明国の思惑 ほか)
第4章 崩壊(TPP参加で地方に何が起きるのか 地方への影響をシミュレートしてみる ほか)
第5章 選択(国益はどこへ消えた? 無策政権で日本はニッポンであり続けられるか? ほか) -
2016年1月12日
専門用語が少し多いかも。
内容としてはTPPのメリット、デメリットの解説
考えなどはあまり記載されていない -
FTAでよいではないか。結局アメリカの思惑通りでしかない。という意見。個人的には農工業より、知的財産やサービスの方が怖い。201410
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TPPの論点がわかりやすくまとめられている。TPPが何かを知るには良い。ただ筆者は反対派としての意見を述べており、「~になりかねない」というような表現も多く「本当にそうなるのか?」と思うところもある。冷静に理解するためには賛成派の本を読む必要あり。ただ賛成派の良い本にはまだ巡り会ってません。
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TPPについて反対の立場から論じたもの。具体的な統計等を示していないので不安の域を越えないものの、参加の仕方次第では大きなリスクが生じうると感じた。TPPについてはもう少し詳しく学んでおきたい。