若者を殺すのは誰か? (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594067052

感想・レビュー・書評

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  •  僕が好きな城繁幸さんの本なんだけど、ちょっと荒削りな感じがしたなあ。あと、もうちょっと対象となる部分を絞って深堀りした方がよかったんじゃないかと思う。それでも城さんの既得権益層に対する怒りは十分すぎるほど伝わってくるし、「なるほど!」と思える部分も多い。派遣の規制強化が大企業による派遣切りにつながったという主張etc。
     ただ、あんまり「バカ」とか乱暴な表現は使わない方がいいんじゃないかと思う。週刊誌連載だったから、多少ラフな表現になるのは仕方ないと思うけど、本の品位を落としてしまっている気がする。
     

  • 自分用キーワード
    Occupy Tokyo(2011) 厚生年金の世代間格差 路上弁当販売の規制の是非 厚生年金を非正規にも加入させる意味 ゆとり世代が「馬鹿」なのは少子化のせい 「日本の労使交渉はプロレスである(第二労組などを組まれる心配がなくなる)」 大相撲やプロ野球は村社会 Karoshi(過労死) 高齢者雇用安定法の改正案 清家篤(65歳雇用義務化を推進) 内々定の歴史 かんぽの宿売却の告発の是非 「親族の扶養」の曖昧さ 堀江貴文氏立件時の特捜部長の発言 

  • 城氏の論評は当代の若者の思いを代弁するものであり、読んでいて気持ちがいい。

  • 2/2

  • 色々とどうかなと思う部分はあるものの、
    ツケを先送りし、若者へ負担を押し付ける黒幕は誰か、
    という点はかなり納得。

    生産者を苦しめるのは、
    安く買い叩くメーカーやスーパーかと思えば、
    それらに圧力をかけている存在がいて、それは…
    という話と同じ構造になっている。

  • 内容はヘビーですが、新書仕立てでもあって読みやすいです。
    一面的見方ではなく「そこにはこんなウラもある」という細かな解説があって、社会福祉に興味があるけれどどこから入っていいやらという方に
    良いのではないでしょうか。

    今まであった「おじちゃんたちの論理」じゃなくて「今の現役世代」の論理になっているところが良いです。著者も略歴拝見しましたら、もう中年と言って良い世代ですもの、真剣です。

    個人的には「それはどうかな」とか「そこは納得いかんな」というところも
    ありますけれど、言ってることは大筋間違ってないでしょうし、そもそも
    この方の言ってる段階に思考が行っていない若い方が多いのでしょうから
    とにかくたくさん若い人に読んでほしいな、と思いました。

  • たまには新書も読まないと、ってことで手にしてみました。
    「若者はなぜ3年で辞めるのか」の城さんの本。相変わらず切り口するどい、労働問題の論客の作品として読み進めたけど、結局前作以来の、年功序列悪玉論に終始。年功主義より成果主義・能力主義がいいのはわかるし、個人的には解雇規制を弱くすべきという論調は支持できるけど、ムラ社会にどのように導入すれば成功するか(当然、能力開発と再就職とセットでなければならない)、もちろんそんな「解決策や提言」はない。世代間格差の問題に警鐘をならしたいのは、氏より年下の世代として、子を持つ親として十分理解するし、そこは頑張ってほしいけど、専門家としてならすのであれば、もう少し踏み込んでほしい。後半以降に期待。

  • 若者論の一種。城なので若者側の視点である。
    くどいようだが、問題点は戦後の高度経済成長期の一般家庭をモデルととした社会の諸制度が、近年の価値観の変化や社会情勢によって適用できなくなっているのにもかかわらず、対応できていないことが大きい。
    あとは、いかに年寄りの若者はけしからん論(=俗流若者論みたいな)を無視して我々の思想というか考えを形成するかである。

  • 今の社会を考えるヒントになった。これからを担う若者の一人として、ちゃんと参加しよう。

  • 20121121 考えさせられる本、どうあるべきかをイメージして選択して行かないと結局は自分に帰ってくる。動かなければと思わせる本。

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