また次の春へ

著者 :
  • 扶桑社
3.58
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本棚登録 : 583
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594067861

作品紹介・あらすじ

厄災で断ち切られたもの。それでもまた巡り来るもの。喪失の悲しみと再生への祈りを描く、7つの小さな物語。

感想・レビュー・書評

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  • 東日本大震災をテーマにした7つの物語でした!現地でどんな悲惨なことがあったのかが物語を通してわかりました

  • 「トン汁」と「記念日」がよかったです。

  • 面白い

  • 東日本大震災で被災した人たちの心情が伝わってくる7つの短編。
    どれだけ被災者の気持ちに寄り添っても本人でない限り、経験した思いを知ることはできない。
    だが少しでも、ほんの少しでもわかれば.と思う。
    どの物語も悲しさが伝わってくるが、前に進もうとする勇気もあった。
    そして、優しさも伝わってきた。
    なかでも「記念日」が泣けてきた。
    1月〜3月までのカレンダーも必要なんだと。

  •  東日本大震災をテーマにした7つの短編集。特に『記念日』が良かった。被災した人たち全員が納得する配慮なんてないけれど、被災者を想った真心は必ず伝わることを訴える温かい物語だった。『トン汁』や『しおり』、『五百羅漢』も好き。
     表題作のように、亡骸もなく行方不明となった人たちを死んだと受け入れるのはとても難しいのだろう。ニュースを見ているだけでは気づかない被災者の方の思いに触れることのできる1冊。

  • 東日本大地震で被災した人達の生き方を描いた本。
    たまたま手に取ったけど、ちょうど震災の日が近く、色々考えさせられた。
    運が悪かったで片付けられたら楽やけど、そうではない。
    大切な人を失うことを想像したら、今を大切にしないとなと考えさせられる。
    辛い思いをしてる人たちがいることを忘れてたらあかんな

  • ─2011年3月11日、午後2時46分。
    ほんのささやかな、日常のひとこまのはずだった。
    本書に描かれている、それぞれの3.11とその後。
    記憶を埋もれさせないために、読む必要がある。
    あの日、あの時、どこで何をしていたのか。
    重松清が思い出させてくれた。

  • 1冊の本でこんなに涙が流れることがあるのかという程、泣いてしまいました。

  • 3.11に関わる様々な立場の人々がいた。どういう受け止め方でもいいんだなって思った

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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