乱読のセレンディピティ

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 1534
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069964

感想・レビュー・書評

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  • 62:避けるべき、とされている「乱読」を勧める、珍しい本。私はわりと乱読派だと思っていたけど、外山先生がおっしゃるには全然乱読ではないらしい……。でも興味のない本は読めないんじゃないかと、なかなか手が伸びません。←というところからして×なのかな。

  • すべての読書から何かを得ようとする貧乏根性はいかんよ、なんていう言い方はしないけど、違う捉え方もあるということを著者の体験の中から伝えてくれている。

  • 帰省中に実家本棚を物色して。2018/7月

  • 本は読み捨てでよい、強い記憶は忘却による創造的変化を伴うなど、筆者の経験談に基づく示唆にとんだ内容で勇気付けられた。

    読んだ本が身についてないと嘆く必要はない。
    読書を気負わずに乱読すればよいのだ。

  • 乱読によって、思いもよらない結末を引き寄せる(セレンディピティ)可能性が増えるということは分かったけれど、文章の口調が若干気になる。そうは言っても、本書の執筆時91歳ということからして、ありがたいお言葉と思えば、言葉じりも気にならなくなるかな。

  • どこかでオススメされていて、「思考の整理学」と同じ著者の本かと思って手にとってみた1冊。なんとなく内容は予想のついていたものだったけど、自分の頭で考えていることがよく伝わってきた1冊でした。特に、知識と知恵の部分。どれだけ本を読んでいようが、そこで得た知識を使いこなしていかないと意味はない。それと、2つ3つの専門分野をつなげることでお互いの専門知識を相手が活用しやすい土台がつくれていく部分は、だからこそ自分が経験してきたことでない領域の人たちと意見交換・情報交換していく意味があるんだよなと改めて思いました。

  • 途中、お年寄りにありがちな自分の話、になる。
    今それとちょっとどういう関係か、難しくてそっちに気を取られてしまって困ったんだけれども(笑)
    ただ読み、その意見にうなずくだけじゃなく、なんでだろう?そういえば前読んだ本はこうだったような、とか自分の頭を使いながら読むことの大切さ。
    読めばいいってもんじゃない、というショーペンハウエルなら何て言ったかな、とか思いながら、でも頭を使って考えるから許してね、凡人なりに。なんて一人で結論付けた。

  • 本書は、本を読みすぎて知識過多(知識バカ)にならない、乱読のすすめ、忘却の意味、朝の大切さを主に説いている。「あした」「朝廷」の言葉の由来の話も興味深かった。

    本をたくさん読むことや速読を推した本ではない。

    著者が言うように本があふれるほどあっても一つ一つ丁寧に読む時間はない。知識ばかりで自分の考えが言えない人にはなりたくない。

    部屋を換気するように、頭の中の知識を入れ替えることが大事だと思った。知識に埋もれないようにしながら、色んなジャンルに興味を持ち本を選びたい。

  • 風の如く読了し、
    予定不調和を楽しむ。

  • 外山滋比古さんの読書術。思考の整理学などでも書かれていた乱読の勧めが書かれたもの。乱読することで学際的な知識の結合でイノベーションが生まれることを前提に推奨している。
    乱読はショウペン・ハウエルが書いたような悪い読書の仕方、思考の整理学でもグライダー人間といって考えない人間への警鐘もあったのだが、この本ではその辺のデメリットはあまり書かれていない。
    まぁでも本を読む楽しさが書いているのでいいんでないでしょうか。

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 「読み」の整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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