乱読のセレンディピティ

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 1534
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594069964

感想・レビュー・書評

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  • 乱読によって意外なアイデアが出てくるのではないか乱読により総合知のようなジャンルを越えた感覚が身につくんじゃないかみたいなことを述べている。読書のことからはじまり、読むこと、読まれることなどに発展していく。いい意味での脱線。読んでみると既に乱読気味なので、あともう少し柔軟にセレクトできたらいいなと思った。

  • 外山さんの過去から現在までの私的読書経験

  • まとまりのあるエッセイとは言えないが、私にとってはセレンディピティの宝庫でした。

    「本に執着するのは知的ではない。ノートをとるのも、一般に考えているほどの価値はない。本を読んだら、忘れるにまかせる。大事なことをノートしておこう、というのは欲張りである。心に刻まれないことをいくら記憶しておいても何の足しにもならない」(p.45)は衝撃でした。

    本は読んでも読まれるな!なのですね。
    本との接し方を見直すよい機会になりました。

    道草するように乱読を楽しみ、いろんな人と乱談して、時には季節の花を愛でながら、心豊かに暮らしていきたい。

  • 乱読と言うと同時進行でいろいろなジャンルの本を読むこと、とつい最近まで考えていたのだが、最近は1冊ずつ読了しては敢えてジャンルを変えて本を読んでいる。本書の乱読は、まさにそのような読み方を推奨している。しかし、著者の言うところの乱読と、自分の行っているそれとではレベルが雲泥の差なのかも知れないが……1923年生まれの著者だが、文を読んでいる限り、とても若々しい感じがする。レベルは違えど乱読のセレンディピティを味わえるような読書をしていきたい。

  • 知的メタボリックシンドロームを打破するには、思考力を忘れない、鍛える
    →朝に歩くが丁度良い。

    いろんな本を読むことで思わぬセレンディピティが生まれる
    ルーナーソサエティ

    勉強のための勉強は意味がない。勉強は自分の人生を豊かにする。生きる力を与えてくれる勉強をすべきだ。

  • 新聞広告を観て購入。
    外山滋比古さんの本は新しいのが出ていたら読みたくなります。

  • 「セレンディピティ」
    偶然力と訳すそうです。
    誰にでも訪れる偶然をいかにして成功に結びつけるかという感じです。
    今人間がコンピュータに勝てるとしたらこれくらいなのかもしれません。
    実際リテラシーの部分でコンピュータを超えるのは難しくなってます。
    ましてや僕のような凡人ならなおさらσ^_^;

    はっきりとは書かれてませんがマスターマインドについて書かれているように思います。
    複数人が統一目標に強く進んで行く時大きな力が出ると。
    これもコンピュータを超える能力ですね。

    著者は「思考の整理学」というかなり評判になった本も書かれています。
    僕も前著を読んでるのですが本書もなかなか難しい本ですσ^_^;
    学生さんには売れてるそうですよ。

  • 本の様々な読み方を解説している。乱読の楽しさや効用にも共感。

  • 頭が良いなと思う人は圧倒的に問を立てるのが上手い。上手い問を立てるということは能動的であるということだ。能動的であるということは、専門外のことにも興味をもって経験してみるということだ。それには、あっちこっちを散歩してみたり、色んな人と色んなテーマで話してみたり、目についた本を適当に読んでみたらいい。最近たまたま沢山人と会って、散歩して、本はそんなに読めてなかったけど、この本読んでこの冒頭に繋がったのでこれも一種のセレンディピティなのかも

  • 170608読了

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 「読み」の整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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