嘘だらけの日露近現代史 (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
3.90
  • (13)
  • (16)
  • (8)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 175
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594072278

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ノヴゴルドから始まってプーチンのロシアまで。日本が戦争に負けると途端に出番なくなって悲しい

  • 強かな国民性
    それがソ連でありロシアである。

    第二次世界大戦の勝者がソ連であり、日米英独伊全て敗戦国という主張は正に慧眼である。
    確かに英は戦後の独立運動により世界中の植民地を失い、「栄光ある孤立」は過去のものとなった。
    米はソ連の口車に乗って日本を滅ぼしてしまったがために、独りで共産・社会主義と対峙しなければならなくなった。全く後の祭りである。

    両国とも、共産・社会主義の危険性よりも、日本人という黄色人種の台頭が許せなかったのだろう。

    一般的に白人は長期視点で戦略的と言われるが、意外と短絡的で感情的であると言う事か。

  • 小説でもないのに珍しく星五つ。それほど感動し、知的興奮を覚えた。

    1618年の30年戦争勃発。1648年のウエストファリア条約で、のちの世界は第一次大戦まで、戦争は大国間のゲームと化す。ヴェルサイユ条約以後、世界は戦争を総力戦、撃滅戦と意識する。

    満州国を承認していた国は世界20か国。

    シベリア出兵は戦争をやめたロシアのせいで、チェコが孤立。ソ連に拉致されたことを受け、チェコ軍を救出するために行われた。結果は成功。ウッドローウイルソンのとんでもなさの記述。

    日ロ対立に仕向けたドイツ。

    満州で日本人拉致が横行。満州事変に至る。

    ノモンハンではどちらも勝ちなし。日本は3万で30万のソ連軍に打ち勝つ。航空戦では圧勝、敵を1673機破壊。179機の味方被害のみ。

    洗車戦は800両破壊、29両の味方破損。

    以上はソ連崩壊後の資料開示によって最近分かってきたこと。

    などなど、満州関連も含め、欧州と極東を関連させてその影響の行方を追っているので、とても面白かった。文中の著者のおふざけにも笑えて良し。

著者プロフィール

憲政史家

「2023年 『これからの時代に生き残るための経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

倉山満の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×