このレシピがすごい! (扶桑社新書)

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594072544

感想・レビュー・書評

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  • 面白い〜。
    私もこういうネタ帳あります。
    でもこれを本にしちゃうなんて!
    羨ましい限りです。

  • いろんなひ方の選び抜かれたレシピについてのエッセイ集。レシピ自体はあっさりしているのたが、すごい表現力。
    また、読みたい。

  • 20180430読了
    2015年発行。料理研究家でもありながら「レシピ本研究家」という肩書が斬新。いろんな人のレシピの中からこれぞ!というものを紹介するという、あんまり見ない類の本。熱く語られるものだから自分でも作ってみたい!という気持ちにさせられ、いくつかは作ってみてマイレシピに追加。シンプルだけど「ほうれんそうとにんにくの炒めもの」がおいしいのはもちろんのこと、作り方の過程に驚かされた。

  • ずっと前に読み終わっていたけど登録忘れてました。
    今頃どうして書いているかというと、
    気になっていたレシピを実際に作ってみて、とてもおいしかったから。
    里芋を蒸かして潰し、レンコンで挟んで焼くという、何でもないようなレシピが、嬉しくなるほど美味しくてびっくり。
    里芋のみという所にセンスがあると書いていたが、まさにその通り。
    再読。

  • 懐かしく、中身がすごい

  • 著者が気に入った過去のレシピを紹介する内容なのだが、とにかく文章だけのレシピ本なのに、想像をかき立てられることうけあい。読むだけで美味そうな料理が頭に浮かんでくるのだから、さすがの文章力というか。

  • なんとなく手にとったが、作者の文才のおかげで料理に興味がある人間でなくとも楽しめた。軽快な文体でさっくり読めるが、なかなかの読み応えがある。一応作者がおすすめのレシピを紹介するという体をとっているが、語られているのはレシピだけではない。読み物としても非常におもしろいので、ぜひ一読を。

  • 料理本のレビューを初めて読みました。
    レビューされた本を読みたくなり、レシピも試してみたくなります。
    図書館で借りましたが、購入し手元に置きたくなる本でした。

  • 世の中には「料理本批評家」という職業があったらしい。
    著者土屋敦は子どもの頃から専業主夫の時代をも通じて、料理本を読み、料理を作ってきたのだそうだ。

    この本はそれら膨大な料理本の中から選りすぐったレシピと、そんレシピを作った料理人についてを、尊敬を込めて書かれている。

    ありふれた料理を丁寧に調理することによって味わい深い一皿にしたり、食材の組み合わせの妙で新しい味を創出したりと、料理へのアプローチは人それぞれ。
    そのなかで学びたいと思ったのが奥薗壽子の姿勢。

    “彼女には、伝統を学ぶ知性が、そしてその伝統と既成概念を打ち破る合理的精神と批評性がある。”

  • ああ、この著者、「男のパスタ道」の著者だったのね。どうりで面白いはずだ。

    いや僕も料理好きなんだけど、レシピに求めるものって
    「今まで思いもよらなかった斬新なアイデア」
    だったんだよね。圧力鍋でパスタを茹でるとか、煮物にコーラを入れるとか、そういうの。

    で、そういうのがないもの、たとえば「ポテトサラダ」は「茹でたじゃがいもにきゅうりとハムとゆで卵とマヨネーズを和えましょう」みたいなオーソドックスなレシピを見るにつけ
    「おいおい、こんなもんレシピ本に載せるなよ。何ら新しいところないじゃないか」
    と毒づいていたりしていたのだ。

    が、反省。本書を読んで大いに反省。
    単なる「サンマの塩焼き」とか「ほうれん草炒め」とかにもちゃんとしたレシピがあって、レシピ通りに作るか否かでずいぶんと味が違ってくるとのこと。
    一見何の変哲もないものでも、実はとても価値が高いものってあるんだよね。申し訳ありませんでした。

    で、本書はかつての僕のような人間の蒙を啓いてくれるだけでなく、元ネタであるレシピ本やレシピの魅力と、それを語る著者の流麗な文体を楽しめるというとても「おいしい」本。料理好きなら、読むべし。

  • 大崎Lib

  • 料理本も長い歴史の中で重要なレシピがうまれる。これぞ学問。

  • 料理をするのは好きな方だ。
    参考にするのは、ほとんど土井善晴先生のレシピばかりだ。

    本書でも土井先生のレシピを取り上げていた。自分の贔屓にしている先生が、料理批評家の目にもとまっていることにちょっとした喜びを感じた。

    本書は、土井先生以外にも多くの方々のレシピを紹介していた。どれも作ってみたい、レシピ本を読んでみたいと思わせる方々ばかりだ。

    手始めに書名も気に入った炒めもの天国を読んでみよう。次は、古本で味噌汁三百六十五日を探して読んでみたい。

  • 料理は愛情、というけど。この緻密さ、繊細さはまさに愛情。
    レシピを作り込んで、再構成していくことや、
    普遍的で誰もが作るようなレシピを、丁寧に自分流でランクアップさせてしまうというのが素晴らしい。
    下処理など、参考になることがたくさん。
    食への思い入れって人それぞれだけど、命に関わる根源的なことなので、こういう風に派生していくものだと改めて実感。

  • 小説で言うところのアンソロジーのレシピバージョン。
    そう言えばこう言うのって見たことなかったなぁ。
    素晴らしい。
    凄く良かった。
    語り継ぎたくなるレシピってあるよね。料理好きならなおさらのこと。
    そう言うレシピを集め素晴らしさを伝える本。
    だからこそオリジナルレシピの方々への敬意が込められていて、読んでいて心地良い。
    ただ集めてるだけではなく、この人とこの人のこう言うところが似ているとか、この人のコレとこの人のコレをあわせて…とコラボしてみたり。
    著者ならではの読み解き方が面白い。
    気になるレシピ本が沢山出来ちゃった。

    第2弾を強く希望します。

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著者プロフィール

1977年、神奈川県生まれ。関西大学社会学部教授。専攻は福祉社会学、家族社会学、子ども社会学。著書に『はじき出された子どもたち』(勁草書房)、『「戦争孤児」を生きる』(青弓社)、共編著に『孤児と救済のエポック』(勁草書房)など。

「2023年 『社会的養護の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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