トップ・アスリートだけが知っている「正しい」体のつくり方 (扶桑社新書)
- 扶桑社 (2015年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594073664
感想・レビュー・書評
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身体が整えば心も整いますね。
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呼吸に関する知見は目新しく、新発見に満ちていた。
死ぬまで、一生付き合っていく呼吸法、これから取り入れたいと思う。 -
技術ばかり追い求める人におすすめ。
心と体のバランスを整えて、初めて技が完成するんだと気付かされた。 -
体を動かす意味
1.マインドフルネスを体得して、心と体を同調させる。
2.基礎固め、再現性を高め、パフォーマンスを向上させる。
3.脳力、学力がアップする。
4.体の動きで自分の内面を表現
5.なりたい自分になることができる
6.心を鍛えいざ本番に強くなる。
7.イメージを抱くことで限界を超える
8.健全に生きる。
9.体の自由は心の自由。
10.病気やケガを予防し強くなる
感覚力が知的レベルでの成功のベースになる。
ゆっくり動作することで自分の内面と向き合う。
正しい呼吸法を身につける。
呼吸で大切なことは、まず吐くこと。
呼吸に意識を向ける。
立つ、歩く、寝る。当たり前の動作を見直す。
心と体が一体であることを再認識した。本書の原本となったアスリート進化論も読んでみたい。 -
2006年に出版された『Fromシアトルアスリート進化論』を大幅改訂したもの。
非常に興味深いです。
でもAヨガこれで理解実践は難しい。
メモ
神経は一度の刺激でそこに新しい道をつくるといわれている。一度の正しい刺激の入力と出力で、脳の中(神経回路)に新しい道ができ、新しい地図ができあがる。ただその地図もまだ薄いシャーペンで書き加えたような状態だから、それを濃い色のペンで書きこんだようにはっきりした地図をつくるためには、正しい刺激の入力と出力を何度も繰り返し行うことが必要。そして、その繰り返しで情報が定着する。
どうすれば脳の中の地図を明確に、そして早くつくり上げることができるか。ここで大切なのは「ゆっくりと動くこと」にある
感じられないというのは私たちの中に不安を生むこともある。だからどんどん強い刺激を求め始める。そして自分の本当の感覚がわからなくなっていくという悪循環。
そんなときほど刺激を最小限にすることが大切。なぜなら、大きな刺激を求めているのは私たちの心理的な部分であり、脳にとっては弱い小さな刺激ほど大きく感じることができるから。一瞬立ち止まって、小さな優しい刺激を味わってみませんか。脳はその優しい時間を待っている。
人間にとってものごとを継続するポイントの一つは、一度に大きな報酬を手にするのではなく、小さな報酬を小出しに得ることだといわれている。簡単なことはすぐに終わってしまい、その報酬を多くは望めない。少し難しい、今の自分には理解することが難しいというレベルのものに果敢に取り組むことが大切。その小さな積み重ねが大きな報酬につながる。
取り組む姿勢は学ぶことで身につけることができる。体への気づきを高める中で、先ほどまでできなかったことができるようになったり、先ほどまで理解できなかった問いかけがわかるようになる。そして、小さな発見の積み重ねが報酬となり、継続をする心を育む。
横隔膜の弛緩による上への動きは副交感神経を優位にし、心拍数を下げ気持ちを落ちつかせることにつながる。私たちは呼吸を通して自律神経を操作している。
人間の体には神経システムが張り巡らされている。その神経システムのどこかで渋滞や不安定な状況が起こると、脳はすべての神経システムに黄色信号を送り始める。「体の中で危険な場所が存在するから、ほかの場所も動きを制限しましょう」というメッセージ。このメッセージを発する役割は、抹消神経の一部である深部感覚が担っている。足の関節位置が乱れ、関節の関係性が不安定になると、深部感覚の神経システムが、関節が乱れている足の部分だけでなく、すべてのシステムに危険信号を送り始める。
しかし私たちの思考はそんな危険信号を無視して、体を動かすことを選択し、黄色信号(半分ブレーキをかけている状態)で走り続ける。それが原因で、その人の体の中で最も弱く、負担がかかっている部分が損傷を起こす。
肩が上がりづらい、肩が痛いという人が多くいるが、実は足元が方の動きを制限していることも多い。体の中の一か所で黄色信号が起こっていると、神経システム全体に黄色信号が灯されてしまう。つまり足元が乱れ黄色信号が灯されると、遠い肩の動きにも影響を与えてしまう。足を捻挫したら古い虫歯が痛み始めたとか、腰まで痛くなったとか、そういう経験は誰にもあると思う。
サウスオーストラリア大学教授のモスリー博士は慢性的な痛みの仕組みについて研究している第一人者。「痛みとは自分を守るためにデザインされた脳からの出力である」といい「痛みとは100%脳がつくり上げたものである」とも述べている。
脳とは私たちの感情や物事に対する認識ととても密接な関係をもっている。
また博士は慢性的な痛みをもっている人の特徴として?深部感覚活動の低下?物事の大きさを感じる認知感覚が乱れている?体の部位のつながりのずれ?痛みのある場所を動かす能力が精神的な側面から弱いと話している。
博士は「痛みのゲートを閉じる要素」という表現を使うが、痛みを感じない要素が三つあるという。一つが「感覚的要素」。運動・活動を増やす、短期の痛み止めの使用、リラクゼーショントレーニング、瞑想などが該当する。
次は「認知的要素」。外への興味を増やす、痛みと付き合うことを助ける考え方をもつ、など慢性的な痛みから気持ちをそらせるもの。
さらに「感情的要素」があり、これはポジティブな姿勢、痛みは危険でないという確証をもつことなど。慢性的痛みと人生のコントロールをとる、ストレスマネージメントと述べている。
つまり慢性的な痛みを経験しないためには、運動をして、痛みがなぜ起こっているのかを理解して、痛みを増長させている要因を見直し、ストレスをためないような選択を自らすることが大切。 -
新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:498.34//Y31