乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫)

著者 :
  • 扶桑社
3.59
  • (66)
  • (131)
  • (141)
  • (24)
  • (10)
本棚登録 : 1750
感想 : 145
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594075583

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 近すぎて逆に見えない、同世代は互いに盲目的、世代交代への耐久性、のように時間軸スケールを横断する見方の重要性を学べる。

  • 時間をかけて精読するよりも、言葉のリズムに合わせて流れるように乱読する。
    色々な本を乱読した結果、思いがけない気付きが生まれ、自身の血肉となっていく。


    難しい本を読むとき、どうにか多くを学び取ろうと思ってゆっくりとメモを取りながら読んだものの、頭の中でぶつ切りになってしまってあまり定着していない、といった経験を思い出した。

    本を読むハードルを少し下げてくれる、良い一冊だった。

  • 自分が漠然と思っている事が
    まとめられていたような本で
    頭がスッキリした
    散歩強化しよう

    ブックオフ妙興寺店にて購入

  • あえて良い条件からはなれ、不利なところで努力するほうが新しいものを見つけることができる。

  • 乱読がセレンピリテイを生むという話。
    外山さんが日本語を再発見するのは、英語をよく読んだから、という話があって、いろんな物を読むことで、近いものを客観視できるのかな、と思った。

  • 乱読のセレンディピティという言葉に
    触れることがあって、
    手に取った本。

    一つに絞らず。
    多くを読み知る。

    理解できずとも。
    そこからはじめることにした。

  • 人はどんなに理解したと思っていても、自分の解釈を加えてやっと理解している。というのに一番ハッとした。

    良書悪書や分野、書籍の形式にとらわれずに乱読する。
    知識のためだけではなく自分の価値判断で思考する。
    そうすることでセレンディピティが生まれる。

  •  帯に書いてあるとおり、「『思考の整理学』読書版」。一般的に正しいとされる読み方を指南するのではなく、外山さん自身がどのように本と向き合ってきたか、どんな読み方を実践してきたかの経験談に基づく読書術いう感じ。後半は私的エッセイ感が強くて少し飛ばし読みしてしまった。
     「知的メタボリックシンドローム」というワードが興味深かった。以下引用。
    ーーー
    知識をとり込みすぎ、それを使うこともなく、頭にためておくと、知的メタボリック・シンドロームになるのではないか。知識は有用であるが、消化し切れない知識をいつまでもかかえこんでいると、頭は不健康な肥満になるおそれがあるだろう。(184−185)
    ーーー
     読んだり学んだりした内容を全部覚えておこうとすると忘れたくない箇所があってもメモなど取らず、自然と忘却するに任せて頭をリフレッシュさせた方が新しい発見や出会いがあるのだそう。なるほど、読書という行為のハードルを下げてくれるように感じて気持ちが楽になった。わたしは逐一メモしたくなってしまうけれど、正直そのメモを見返した試しはない。こうやって感想文を書けるくらいに内容を覚えておければそれで十分なのかもしれない。
     もうひとつ、図書館で借りるのもいいけれど身銭を切って買って読んだ方が成功しても失敗しても記憶に残っていいというのも印象的だった。性格的に本に直接書き込むことはできないから図書館で借りて読むのでも問題はないものの、予約して待つのも借りに行くのも返しに行くのも返却期限に追われるのも全てが面倒という結論に至った。かと言って無限にお金があるわけでもないからやっぱりブックオフが神。。。この本も110円で買ったし。

  • 一部に固執せずいろんな情報に触れるのが大切

  • 乱読の手始めは新聞、雑誌
    スピード感を持って読むことで気づくこともある
    朝、散歩が大事

全145件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 「読み」の整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

外山滋比古の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村田 沙耶香
ジェームス W....
恩田 陸
瀧本 哲史
三谷 宏治
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×