砂男(下) (海外文庫)

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594083670

作品紹介・あらすじ

9カ国でベストセラー1位を達成!
ロシアの技術者、地下の監禁部屋、砂利採掘場……

血と復讐の環、
怒涛の
クライマックス!

最凶のシリアルキラー・ユレックが収容されている閉鎖病棟に潜入したサーガは、小型マイクを仕掛け、ユレックの発言を音声分析チームに送る。彼の興味をひくことに成功したサーガは、「レミンスク」という言葉を引き出す。ヨーナは彼のルーツがそこにあると直感し、モスクワに飛び、その父親がスウェーデンに亡命したロシアの技術者だったことを突き止める。移民労働者用の砂利採掘場でフェリシアを救出したヨーナたちは血と復讐の環を知る――怒濤のクライマックス!(解説・若林 踏)

【著者紹介】
Lars Kepler(ラーシュ・ケプレル)
アレクサンドラ・コエーリョ・アンドリルとアレクサンデル・アンドリルの作家夫婦が共作するときのペンネーム。国際的なベストセラーとなったヨーナ・リンナシリーズは、40以上の言語に翻訳され、1千万部以上も売れている。アンドリル夫妻は、ラーシュ・ケプレルのペンネームで執筆する以前も、それぞれが単独で書いた作品が出版され高い評価を受けている。3人の娘とスウェーデンのストックホルムに在住。

感想・レビュー・書評

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  • ラーシュ・ケプレル『砂男(下)』扶桑社ミステリー文庫。

    ハヤカワ文庫で邦訳が途切れて久しいヨーナ・リンナ警部シリーズがこの度、扶桑社ミステリー文庫からめでたく復活。『催眠』『契約』『交霊』に次ぐシリーズ第4作となる。現在、シリーズは第7作まで刊行されているようだ。

    最悪最凶のシリアルキラー、ユレックを巡る怒濤の展開と大いなる謎を残す結末。非常に面白い。マイクル・コナリーやジャック・ケッチャム、スティーヴン・ハンターなどの後の有名作家の傑作を次々と刊行していた扶桑社ミステリー文庫の全盛期を彷彿とさせるくらいの大傑作。扶桑社ミステリー文庫で、どうか続きも刊行して欲しいものだ。

    ユレックが収容された閉鎖病棟に潜入したサーガはユレックから監禁されているフェリシアの居場所を探ろうとする。ユレックの共犯者の正体は……ユレックの過去とシリアルキラーとなった理由は……

    本体価格1,000円
    ★★★★★

  • 収監中の犯罪人が繰り返す連続殺人の物語だが、
    犯行のやり方が酷いですね。

    人を生きたまま棺に入れ空気穴を空けて埋めるなど
    ここでも日本の物語では読んだことのない場面

    先に[その女アレックス/ピエール・ルメートル]などアレックスシリーズでも
    思ったのですが 
    日本では
    『はらわたが煮えくり返るような怒り』とか書くけど
    『人のはらわたを引っ張り出して・・・・』などとは滅多に書かないと思いますが・・・・
    『妊婦のおなかを開き、・・・・磔、・・・・』などの記述には、
    そこまで書くか、という気持ちです 

    今までヨーロッパの物語をあまり読まなかったが、
    何冊か読んでいるうち、今まで思っていたヨーロッパ諸国の先入観がかなり変わりましたよ。

    また登場人物が多く、名前から性別も分からなくて、メモなしでは読み進められませんでした

    あ、ストーリーは面白かったですよ。これからも読みます

  •  シリアルキラー、ユレックの興味をひくことができたサーガ。彼がつぶやいた場所から、ユレックのルーツがわかる。彼は双子、父親と亡命したが家族はバラバラになり、父は自殺したのだった。またそれによって砂利採掘現場にフェリシアがいることをつきとめる。しかしユレックは大勢の人を殺害しながら精神病院から逃亡し、フェリシアの兄を狙いにいく。

     下巻の途中から急に物語のスピードが早くなった。シリアルキラーユレックは過去に恨みのあった人間の大事な人を狙っていたのだった。解説読むと、シリーズの中でもこの作品は重要みたい。確かに主人公?刑事ヨーナの家族のことが描いてあった。あと、本当にユレックは死んだのだろうか。次の作品も翻訳されているので読みたいと思う。

  • 最凶のシリアルキラー・ユレックが収容されている閉鎖病棟に潜入したサーガは、小型マイクを仕掛け、ユレックの発言を音声分析チームに送る。彼の興味をひくことに成功したサーガは、「レミンスク」という言葉を引き出す。ヨーナは彼のルーツがそこにあると直感し、モスクワに飛び、その父親がスウェーデンに亡命したロシアの技術者だったことを突き止める。移民労働者用の砂利採掘場でフェリシアを救出したヨーナたちは血と復讐の環を知る。

    確か第二作にもあったと思うが、後半はアクションに次ぐアクション。新年早々、読ませます。

  • 前作も相当面白かった記憶があるけど、これはかなり好み。
    扶桑社さん、ありがとう&次作も是非。

  • まだまだ続く感。スンマとルーミはどこでどうしているんだろ?ヨーナはどこへー?
    はやく続きを読みたい。

  • 凄まじい本でした。主人公たちを待ち受ける苦難の予感に怯んでしまい下巻は読めないかもと思いましたが無事読了。砂男の正体について思うところがある人もいるかもしれませんが、エンタメってことでいいんじゃないでしょうか。やはり北欧ミステリ、寒さとの戦いが壮絶でした。前作を読んだのはかなり昔ですがこんなアクション対策だったかな。次作はどうなるの?感が半端ないですが、既に3作刊行済なのでよかった。

  • 時間泥棒

  • スリリングで最高に面白かった!
    最後何それーってなった。。。気になるので早く次作翻訳してください。

  • ミカエルとフェリシアの父,レイダルの精神的疲労は限界に達していた。サーガは自分以外に何も頼れない状況で,自分自身のトラウマと闘いながら,ユレックから情報を得ようとする。ヨーナは閉鎖病棟の新人医師アンデシュと,アンデシュの前任者をあたりながら,サーガが情報を得るのを待つ。

    サーガがユレックから情報を得て,ついにユレックの正体がわかり・・・というあたりはまだよいのですが,その後の展開が。ユレック&弟の思うつぼすぎ。ユレックが脱走するやいなやディーサに仕掛けに行き,さらにミカエルを拉致しに行き・・・っていくら何でも手際よすぎないかって気もするけど,すべて計画通りって思うことにします。
    そしてラスト,ユレックが川に落ちたところで,これは生死不明展開だなって気はしたのですが,まさかのヨーナまで失踪。このシリーズ,続きはどうなってしまうのだろうか・・・。

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著者プロフィール

ラーシュ・ケプレル
アレクサンドラ・コエーリョ・アンドリルとアレクサンデル・アンドリルの作家夫婦が共作するときのペンネーム。国際的なベストセラーとなったヨーナ・リンナシリーズは、40以上の言語に翻訳され、1500万部以上も売れている。アンドリル夫妻は、ラーシュ・ケプレルのペンネームで執筆する以前も、それぞれが単独で書いた作品が出版され高い評価を受けている。3人の娘とスウェーデンのストックホルムに在住。

〈扶桑社ミステリーのラーシュ・ケプレル作品〉
『砂男』上下
『つけ狙う者』上下
『ウサギ狩り人』上下
『墓から蘇った男』上下

「2023年 『鏡の男 (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ラーシュ・ケプレルの作品

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