墓から蘇った男(上) (海外文庫)

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594090715

作品紹介・あらすじ

世界1500万部超!
血の呪縛に絡まる
死んだ男の冷凍庫にあった頭蓋骨。
これはヨーナへのメッセージか?

オスロの集合住宅の住民から悪臭の苦情が寄せられ、警官が向かった先には、腐敗が進行し、腹部を膨張させ両足の開いた男の死体があった。一地方警察官として勤務し、数週間後に警察庁の警部に復職することになっているヨーナのもとに、色を失った監察医ノーレンが訪れる。死んだ男の冷凍庫には多数の切断された人体のパーツがあり、その中に亡くなったヨーナの妻スンマの頭蓋骨があったというのだ。スンマの墓が荒らされたことにショックを受けるヨーナは、かつて対峙した怪物の狂気に満ちた記憶を蘇らせる……。

感想・レビュー・書評

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  • ラーシュ・ケプレル『墓から蘇った男(上)』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ・シリーズ第7作。

    毎度、毎度の同じような表現で申し訳ないのだが、シリーズ最高のスリリングな展開にページを捲る手が止まらない。何しろ、かつてヨーナ・リンナを追い込み、サーガ・パウエルが銃弾3発を浴びせ、地獄に突き落としたはずのあのユレック・ヴァルテルが蘇って来たのだ。再び、ヨーナとサーガに迫る最凶最悪の悪魔の姿……

    オスロの集合住宅で発見された腐敗死体。死んだ男の冷蔵庫からは夥しい切断された人体のパーツが発見され、その中にはヨーナの癌で亡くなった妻スンナの頭蓋骨もあった。さらにはヨーロッパ各地で極悪非道の犯罪者が残虐死体となって発見されていたことが明らかになる。

    数週間後に警察庁の警部に復職することになっていたヨーナはヨーロッパで起きている連続殺人の陰にユレック・ヴァルテルの存在を感じる。最悪の危機を感じたヨーナはフランスの大学に学んでいる娘のルーミに緊急事態への対処計画を発動する。

    一方、ユレックの復活に疑問を感じていたサーガにも、いよいよ悪魔の手が伸び、妹と父親に危険が迫る。

    定価1,155円
    ★★★★★

  • 感想は下巻で。

  • 登場人物が多く男性女性の区別がつきずらく、他の作品はもう少し警察一人一人の役割分担などが判別しやすかったりするんですが、結構誰が誰なんだかわからなくて苦戦した。書いている人の感情移入のせいで、読者が感情移入できないという。あと、なんか出演者に共感できる人柄がいなくて、でも下巻借りてしまったのよー。うーん。

  • オスロの集合住宅の住民から悪臭の苦情が寄せられ、警官が向かった先には、腐敗が進行し、腹部を膨張させ両足の開いた男の死体があった。一地方警察官として勤務し、数週間後に警察庁の警部に復職することになっているヨーナのもとに、色を失った監察医ノーレンが訪れる。死んだ男の冷凍庫には多数の切断された人体のパーツがあり、その中に亡くなったヨーナの妻スンマの頭蓋骨があったというのだ。スンマの墓が荒らされたことにショックを受けるヨーナは、かつて対峙した怪物の狂気に満ちた記憶を蘇らせる……。

    シリーズ第7作。版元が変わって、次々と翻訳が出るのは、本当にありがたい。凄惨な描写を振り払うかのような物語の推進力は健在。

  • 仮釈放の身となり、警察官の仕事にも復帰したヨーナ。恋人との関係も順調で、穏やかな日々を送っていた。しかしある日、ヨーナのもとに、遺体で見つかった墓泥棒の自宅で、亡くなった妻の頭蓋骨が見つかったという知らせがくる。果たしてこれは偶然か、それともヨーナへのメッセージなのか。

    タイトルからして、もしかしてまたかなって思うわけですが、やっぱりまただった!ユレックあっさり過ぎとは思ってたけど。。ヨーナの言うことを誰も信じてくれないが、いつもヨーナが正しいのだった。
    ヨーナはルーミとフランスへ。ヴァレリアのことは知らないまま。サーガの父はつかまり、妹は保護。みんなバラバラだけどここからどうなるのか!

  • 下巻へ

  •  スウェーデン国家警察ヨーナ・リンナもの7作目。またこれはすさまじい。一段落と思われたものが、タイトルの通りのことになって、またもや死闘の続編が繰り広げられる。シリーズものでこういう展開になるものは珍しくないが、ここまで壮絶なものは少ないのでは。ひとりまたひとりと同志が脱落し、タイマン対決の様相を帯びてきてこれはまだまだ一筋縄ではいかないなと思いきや、結末がなんともあっけないのがちょっと拍子抜け。しかし、そこにいたるまでの起伏に富んだ道程はさすがに読ませる。解説によればこのシリーズはあと1作で終了するとか。もうこういうどんでん返しはないだろうが、最初に読み始めたときの選の細いヨーナ・リンナからは想像もつかないシリーズ展開で、どういうフィナーレになるのか興味津々だ。

  • 一気に読み終えた。下巻はどうなるの???

  • シリーズを長く続け過ぎたせいか、皆が全くヨーナの話に耳を傾けず一笑した後「わーやっぱりヨーナが正しかった!ユレックの復活だ大変だー!!」ってもう何度目?馬鹿の集まり??になってしまう。まあそれだけヨーナが一番犯人を理解しているから。それは分かるけど。流石にサーガぐらいはもうちょい危機感持てば?
    今だに突然出てきた人感の否めないヴァレリアもヨーナがピンチ!の雰囲気を高めるだけの存在。ユレックに狙われちゃう要員でつまらない。一作目から思ってたそんなにユレックが脅威でユレックに大事な人が殺されるのが嫌なら恋人作るなよが再び。そういうフェチなのか?好きなシリーズだったのに因縁の深い犯人が出てくるとダレるようになってしまったなんて残念だ。

  • 「催眠」「契約」「砂男」と読み、サイコシリアルキラーの真髄を突き詰めていく王道北欧サスペンス~ちゃちい言い方かな。この3作で十分に、とてつもない作家夫婦の技巧と頭の中を感じ、疲れてしまった。
    でひさしぶりの当作品~~えー、あの男が帰って来たんだ・・いやな予感はばっちり。
    次々と襲い掛かる凄惨な場面とスプラッター・腐臭・・頁からにおいが立ち込めてきそう。フォントがやや大きいせいかサクサク読める(中身はきついけど)
    題名そのものの状況に立ったヨーナ・・ただでさえ、妻を亡くした哀しみの底に在るというのに。
    かの天才的警部サーガのみにはさらにえぐい仕打ちが・・生きているんだろうか・・・

    Ⅾク社となれば「なぜに、此処迄作品の主役級が残酷な仕打ちに❓」と謎の解明が読みたい・・で下巻へ。

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著者プロフィール

ラーシュ・ケプレル
アレクサンドラ・コエーリョ・アンドリルとアレクサンデル・アンドリルの作家夫婦が共作するときのペンネーム。国際的なベストセラーとなったヨーナ・リンナシリーズは、40以上の言語に翻訳され、1500万部以上も売れている。アンドリル夫妻は、ラーシュ・ケプレルのペンネームで執筆する以前も、それぞれが単独で書いた作品が出版され高い評価を受けている。3人の娘とスウェーデンのストックホルムに在住。

〈扶桑社ミステリーのラーシュ・ケプレル作品〉
『砂男』上下
『つけ狙う者』上下
『ウサギ狩り人』上下
『墓から蘇った男』上下

「2023年 『鏡の男 (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ラーシュ・ケプレルの作品

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