もう、涙はふいて (MIRA文庫 SW 1-11 レイクショア・クロニクル)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
3.40
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (517ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596914620

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ロマンス小説といいつつアメリカらしい問題を多く含んだ家族の再生が大きな割合を占める。
    スポーツ選手の広報担当としてキャリアを築いてきたヒロインは、クライアントであった恋人との別れから逃げるように深夜便に飛び乗って母のところへ向かった。そこでヒロインは、母が父の残した借金返済のためヒロインに内緒で由緒ある屋敷を下宿屋にしていたことを知る。
    独立リーグで野球をしながらバーで働くヒーローは、メジャーリーグ入団のチャンスを掴んだところだった。しかし17歳の時に妊娠させたメキシコ系の恋人が不法滞在を疑われて収容されたため、一度も会ったことのない息子を急遽預かることになった。バーの上の住まいが高校生の息子にふさわしくないと気付いたヒーローが、ヒロイン母の営む下宿屋に移る。

    ……ということで二人の人生は絡みあうのだけど、白人ばかりの街でのメキシコ系の容貌をもつヒーロー息子への蔑視や、トレーラーハウスで育ったヒーローと厳しい(でも多分貧しい)両親の元で育ったメキシコ系の恋人とのなれそめや、不法滞在者とその子どもの処遇に関する話、子どもを名門私立からアイヴィーリーグに通わせたヒロイン父親の借金生活など、アメリカ人ならどこかで共感できそうなエピソードてんこ盛り。

    ロマンス小説として読むと色々物足りない部分があるけど、アメリカの現代家庭小説と思うとハッピーエンドでよかったね、というお話だった。

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    キンバリーの人生は順風満帆のはずだった。華やかなパーティーの席で婚約者とけんかになったすえ、手を上げられるまでは。深く傷ついた彼女はなにもかもすべて投げ捨てて飛行機に飛び乗ると、母の住む静かな湖畔の町へ向かった。やがて現地の空港に降り立ったとき、背の高い見知らぬ男性に声をかけられる。女性を誘惑するのなどお手のものといった態度に反感をおぼえ、キンバリーはつんと澄ましてその場を立ち去った。まさか、母の家でその“プレイボーイ”と再会し、心ならずもせつない恋に落ちていくことなど知るよしもなく…。

    久々にいいヒーローが登場。前作はかなり粗暴に書かれていたボウだけど、彼の道義心がすごいなと思う。
    AJが不憫でならないけれど、キムとボウの心遣いがすごいなと思う。
    わたしも雪の中での遊びは苦手でボウの気持ちがとてもよくわかる。
    今後デイジーの物語が出てきたらいいなと思う作品でした。

    Fireside by Susan Wiggs

  • 〈レイクショア・クロニクル 5〉スポーツ広報のヒロイン。ベースボール選手のヒーロー。ヒーローの父性や愛情には感動するが 愛させておいて捨てる選択をしヒロインを振り回し傷つけたことで信頼は薄まってるはずよ。その後の状況変化で突然戻ってきて簡単に彼女に受け入れられるって思ってる軽いその態度が自分勝手で許せない。ヒロインも簡単に許して幸せをつかむけど なんかしっくりこないんだよなぁ。だって又何かあった時彼はヒロインより息子とその母親を選択するかもだろ?モヤモヤする・・・。早くデイジーとジュリアンのロマンスが読みたいねぇ。

全3件中 1 - 3件を表示

スーザン・ウィッグスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×