- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620106908
感想・レビュー・書評
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女はやはりたくましかった…。ドラマのようなことは自分には起きないと思っていた…と主人公は言うけれど、平凡な日常にこそドラマはあるものだと思う。案外平凡って難しい。
自分が敏子さんの立場になったら…と想像しただけでも、意外と計算してしたたかに考えてる自分がいるから、やはり女は逞しいのだ。
でも、母って、妻って一体どういう存在なんだろう…。母性がなせるものなのかしら。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
だから荒野と猿の見る夢との三本立てで読みたい。猿の見る夢も好きだけどこっちも好き。
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913.6キリ 2015.7.31
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ミステリーではない。だけど、次の展開を期待してしまう。なんていうか、桐野夏生の文章が主人公に共感しやすくできているのだろうか。まるでストーリーの中に自分がいる様な気にさせられる。なぜそんなに入り込めたのかはよくわからないけど、とにかく面白かった。
さらに詳しいレビューはブログで…
http://pinvill.cocolog-nifty.com/daybooks/2011/06/post-8772.html -
とにかく読みながらいろんなことを考えてしまった。で、考えることがどれも後ろ向きだったから気持ちが暗くなってしまった。年を重ねることの楽しさってきっとあるんだろうなって思う。それを見付けて年を重ねていきたいとも思う。でも今はそれが分からない。自分の25年後の姿なんて想像も出来ないけどきっといつかはなってしまうわけで、その時私は寂しさと戦ってるなんてイヤだなーと思った。夫に話の内容を簡単に説明して2人で息子が独立した後どちらかが死んでしまったらと言う話をした。2人して「イヤだよねー」と言い合った。こう思うのは年寄りは孤独だとどこかで思っているからなんだろうな。でも私の祖母は楽しそうだったなーと考えると少し気持ちが軽くなる。実際に60歳を前にしてみたら今考えているよりも楽しいのかもしれない。敏子も夫が亡くなったことで強くもなったし。でも今はまだ年を重ねることに恐怖を覚えてしまう。
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いろいろあるけど、頑張ろう!という気にさせてくれる作品。いくつになっても力強く生きていこう。
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あらすじと、装丁の華々しさのギャップに前から気になっていた本。
爽快な話だと思っていたけれど、ずっと暗くて現実的な内容だった。
敏子さん苦しみぬいてるし…華々しい開花、というよりは、
ゆるやかな蠕動の話。
でも確かに、そこには魂萌え!がある、なぁ。
これから長い時間を一人で過ごさなければならないんだ、
自分のことは自分で決めるんだ、と決意して、
たくさんの煩悶や困難に泣いたり苦しんだりしながら突き当たっていく敏子さんは、
境遇は違えど共感した。
一人で生きていかなくちゃ、って気持ちが同じだったんだ。
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友人が、「面白かったから」と、読み終えた本を持ってきてくれました。
映画化されて、気になってた本なので、嬉しかった。
平凡な主婦・敏子(59歳)の夫が心臓麻痺で急死。
穏やかな日々を送っていたそれまでとは一変して、次々といろんな事が起きる。
友人たちとのこと、男性との新しい出会い、子供たちとの相続問題、
そして何より、夫の秘密が発覚!
ショックを受け、悩み、途惑う彼女だったが。。。
誰にでも起こりそうなことなので、とても現実的に受け止めて読みすすめた。
まるで自分の未来のように。。。敏子になりきりそうだった(笑)
自分で考え、しっかりと生きようとする彼女に好感が持て、
「大丈夫、頑張れ!」と、応援したくなります。
もう、若くない。。。なんてあきらめてはいけない、
老いても希望に満ちて生きて行きたいと思わせてくれる本です。
そして、本の表紙がまた、すごく綺麗で気に入りました。
よし!私も「魂燃え!」するぞぉー!。。。なんて気にさせてくれます☆
女性におすすめ!
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多くのことを色々と考えさせられる本でした。
読み手が、男性か女性かで感想が大きく違ってくると思います。この本は、夫を突然亡くした主婦の立場から書かれていますので、女性の心理が本当によく表現されていると感じましたした。
主人公が丁度私の母と同年代なので、ぜひ母に読ませたい!!