東京會舘とわたし(上)旧館

著者 :
  • 毎日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620108216

感想・レビュー・書評

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  • 2022/12/04読了
    #辻村深月作品

    東京會舘の歴史を描いた小説。
    戦争に突入し會舘が役割を変えても
    そこで働く人たちの思いは変わらず。
    淡々とした展開で少し退屈、
    下巻に食指が動かず保留。
    そのうち読むと思うけど、、

  •  最初の方はつまらなくて、読むのをやめようかと思ったほどだったが、第四章のバーテンダーの話はおもしろかった。
     全体を通して、ただ東京會舘の歴史を綴っている感じで、さほどドラマがあるわけでもなく、ひたすら東京會舘への思い入れを押し付けられている気分になる。

  • 辻村氏にしては一味違った作風の連作集。
    それぞれの話に少しずつ共通する人物が登場するものの、いまいちどの登場人物にも共感しにくい。
    「ふーん」という感想しかなく、あまりページをめくる指も進まなかった。
    2017/07

  • 東京會舘の開館~昭和39年まで。

    そこに携わる人たちの仕事への真摯な態度や思いで
    また
    人生の節目で利用した人たちの思い出が交差している。

    私は「モーニング・フィズ」の話が好き。

    下巻が楽しみだ。

  • プロローグから、さらに5篇。東京會舘にまつわるストーリーが、登場人物もしくはスピリットが受け継がれ語られてゆく。主人公が変わるけれど、登場人物や題材がどこかでつながっていくという構成は好きなので、読んでいて面白く感じたが、辻村深月という作家にこの構成は向いていないと、正直私は思う。
    なぜなら、辻村深月という作家は、書けば書かせただけ登場人物に命を吹き込み、読者をひきつける魅力的なキャラクターをたくさん存在させることができるからだ。
    だからこそ、短い一篇のうちで、この時代の、このお話が、この人たちが終わってしまうのが物足りない、さみしいという気持ちがぬぐえなかった。
    また、彼女の長所である、「長く書かせたら書かせただけ」は、逆に言えば短所にもなりうる。短い構成では、やはり及ばない、という点である。
    これに関しては「家族シアター」の「タマシイムマシン」に関する短編で払拭されたかのように思えたが、やはり辻村深月は長編を書かせてこそ、の作家だと思い、この上巻を読んでいる間は、「果たしてこの本は辻村深月が書くことに意味があるのだろうか?」という疑問をぬぐえなかった。

    ところが、それは下巻を読んで杞憂となるのであった。
    (下巻の感想へと続く)

  • いまいち乗り切れず、読むのに時間がかかってしまった。
    冒頭の、明らかに自分を投影した作家さんの登場で、ひいてしまったのが大きい。
    でも、いろんな人の會舘への思いが連作短編風に続いて、登場人物がかすかに重なるのは面白い。
    最終話の「しあわせの味の記憶」は、とっても好き。

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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