- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620317182
感想・レビュー・書評
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球団設立までの沿革について。
自信をもつのは良いことですが成功談ばかりはちょっと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プロ野球にも進出し(強い弱いはともかく・・)、認知層を大きく拡大した楽天と三木谷社長、その類い希なるビジネスセンスの核心が、創業メンバー(ライブドアと違って奥様以外全員残っている)や現経営陣へのインタビューを中心に歴史を紐解きながら紹介されています。
積極的かつ堅実なM&Aで拡大を続ける背景には、元バンカーである三木谷氏の金融感覚に加え、ファイナンス畑出身の経営陣が多いことがあります。著者はこれをして「M&Aプロ集団」という言葉で楽天を語っています。実際、EC事業の拡大にも第二の柱である金融事業にも、M&Aの成功によるスピードが効果をあげていることは確かでしょう。とはいえ、旅の窓口とDLJ証券以外に大きな成果をあげているとは私には思えません。インフォシークなどは全く生かしきれてないような気がしますし。いろいろと買ってきてはいるが、全てを統合してどこに向かうつもりなのかがはっきり見えないんですよね。
本業のショッピングモールについても、<a href="http://www.rakuten.co.jp/e-coffeeya/"target="_blank">妹</a>が出店していることもあって、出店者サイドの感覚からすると、傲慢なんですよねー。力関係ですからね、仕方ないんですけど、勝手に手数料体系とか変更して「嫌なら出ていっても結構ですよ」という態度とか、コンサルタントなんて偉そうな肩書きの担当者がころころ変わって、お願いしたことはやらないわ、広告出せ出せいうだけだわ、広告出して結果が芳しくなくても分析もしないで、次の広告の話しかしないわ、どこがコンサルタントやねんって感じだし。三木谷氏の大言壮語を聞くたびに、まず現場で足下ちゃんとしてよねーと思うんですがね。ま、それでも出店希望が後を絶たず、出店者も出て行くより残る方が得と思って留まっているという仕組みが出来ていることは凄いことなんですけど。
本の話に戻りますが、「研究」というタイトルからはもっと分析的な内容を期待しますが、楽天飛躍の歴史みたいな感覚で読むなら十分に面白いです。 -
20050329 ツボがまとまっている。創設期とM&A期の分け方もよい。