ホンのひととき 終わらない読書

著者 :
  • 毎日新聞社
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本棚登録 : 175
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620322506

作品紹介・あらすじ

偏読、雑読、併読、積ん読-楽しみ方いろいろあります。年間300冊の本を読み、読書家で知られる女優の初エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 2017.5.14 期限5/28 返却5/26

  • うーん、あんま本の嗜好は合わなかったな

  • 読書について私が抱いていることと重なる部分たくさんあって、それをうまく言葉に表現されていました。
    なんだか中江さんの本はいつもほっこりします。

  • 彼女を初めて知ったのは、NHKの『週刊ブックレビュー』という番組でだった。
    当初アシスタントだった彼女は、毎週、紹介される本を全部読んでから撮影に臨んでいて、その姿勢に感心したものだった。
    毎週3人のゲストが3冊の本を持参し、その中から1冊を紹介する。
    つまり毎週3冊は読まねばならない。
    その他、特集される作家の本もそれなりの量があるので、一日何時間読んでいるのだろう、一年に何冊読んでいるのだろうと不思議だった。
    どう頑張っても私にはそんな時間が捻出できなかったから。

    彼女のすごいのは、興味を持ったことがない分野の本も、苦手分野の本も、きちんと咀嚼して自分のものにしていることだ。
    「無理」って投げ出さない。
    仕事だから当たり前か。

    でも、本を読むことが義務になったら、私は本を読まなくなるんじゃないだろうか。
    だって、義務になったら楽しくなさそうだもの。

    小説を書き、ドラマの脚本を書き、女優としてもコメンテーターとしてもパネリストとしても活躍する彼女は、それでも年間300冊(それ以上と私は睨んでいるけど)の本を読む。
    軽やかに。
    楽しそうに。

    私も負けていられないな。
    読書は決して競争ではないし、自分のペースで自分の好きな本を読めばいいのだけれど、彼女の読書エッセイや書評を読むと、猛烈に読書欲がかき立てられて、鼻息荒く、そう思う。

    先日ブログでちょこっと書いた星野博美の『コンニャク屋漂流記』が紹介されていて、びっくりした。
    これは、その本に呼ばれているっていうことかしら。
    そういう本との出会いも、読書本の楽しみ。

  • 「ホンのひととき」中江有里著、毎日新聞社、2014.05.30
    222p ¥1,620 C0095 (2019.09.04読了)(2019.09.01購入)

    【目次】
    終わらない読書―まえがきにかえて
    Ⅰ ホンのひととき(// )
    ひとりきりになれる場所
    ままごと遊び
    診療所の待合室で
    サプリメント
    ほか
    Ⅱ 読書日記 2011~2014
    ルーツを探して
    物語の神様に救われる
    母子相克―あまりにも濃密な
    物語と現実の間で
    ほか
    Ⅲ 書評の本棚
    美しいものは消えない―遠藤周作『砂の城』
    花火のように散る恋―井上荒野『もう二度と食べたくないあまいもの』
    不確かなものに惹かれ―百田尚樹『プリズム』
    あきらめなければ間に合う―有川浩『フリーター、家を買う。』
     ほか
    『本のひととき』 あとがきにかえて
    掲載書籍一覧

    内容紹介(amazon)
    ああ、もっと読みたい。
    偏読、雑読、併読、積ん読――楽しみ方いろいろあります。
    年間300冊の本を読み、読書家で知られる女優の初エッセイ
    子ども時代の読書体験、児玉清さんとの出会い――いつも、そこに「本」があった。
    遠藤周作、東野圭吾、村上春樹、山本文緒など、大好きな「物語」の世界で想像の翼を広げ、ときに「今を生き抜く」ヒントが詰まった話題のノンフィクション、ビジネス書など、実用書の数々を手に取り、現実をかみしめる。
    本書は毎日新聞本紙連載された読書エッセイと「週刊エコノミスト」に連載された3年半に及ぶ読書日記を中心に、選りすぐりの約100冊の本への想いを綴った。
    女優であり、作家、脚本家として物語を紡ぐ、著者の感性と日常がみずみずしい。
    「読書」という営みからあぶり出される女優の素顔が詰まった珠玉の初エッセイ。
    不安な時ほど、その存在がしみる
    大阪から上京して初のひとり暮らし。
    休日は、朝起きてから夜寝るまで一人きりで「あれ、今日一言もしゃべらなかったな」という日もありました。ある日、さみしさにたえかねて、すがる思いで本屋へ行き、 貪るように本を読みました。パリパリに乾いたふきんのような心が、文字の泉に浸り、徐々に柔らかくなっていくのを感じました。その時「本はわたしの心の友達」と確信しました。(まえがきより)

  • 本の本
    読書

  • タイトルがしゃれているが、読書にまつわるあれこれが読書好きには楽しい。書評になるとなにか書評誌に載ってそうな感じであまりインパクトがない。

    ・9:25、理英乃と智君が背骨の曲がりや歪みを正していくのが、十字式健康法博多に行くので、駅まで送る。その足でツタヤにコミックを返しに行く。

  • 朝の情報番組でコメンテーターをされてる中江さん。あ、今日は中江さん出てるって日は嬉しくなってしまいます。わたしが知ってる中江さんは
    この印象が強いのだけれど、いつの頃からかファンになってました。この本を読んでその理由が少しわかった気がします。。本が好き!その共通点があるからじゃないかと。そして類は友を呼ぶとでもいうのでしょうか。小学校の帰り道での空想癖とか作文が好きなところとか、お人形の服を端切れで作ったりとか、併読の仕方とか・・・その他諸々、一緒だわと感じるところがたくさん。 おこがましいのですが、幼なじみのような気持ちになりました。小学校からの帰り道、2人で歩いていたら、空想の世界に飛んで行ってるだろうなと。そんな勝手な親しみを感じながら読んだこのエッセイは中江さんの本への愛情が溢れています。こんな本あるんだけど、わたしはこんな風に思ったんだ。よかったら読んでみてね。なんて、まるで交換日記をしてるような気持ちになりました。

  • 読書日記が良い

  • 中江さんが読書家の女優さんということは知っていましたが、文章を読むのは初めてでした。きっと真面目な方なんだろうなあという人柄が伝わってくるような文章で、本を読むことの楽しさ、大切さを綴っています。また、時折挟まれる児玉清さんとの思い出話に、こちらまでしんみりとしてしまいました。書評を読むと今までチェックしていなかった作家さんの本も読みたくなるのが困りもので、それでも書評が好きなので、ほんとタイトル通り読書が終わりません。

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著者プロフィール

俳優、作家、歌手。1973年大阪生まれ。89年芸能界にデビューし、数多くのTVドラマ、映画に出演。俳優業と並行して脚本の執筆を始め、2002年「納豆ウドン」で第23回「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」最高賞受賞。06年には第一作となる小説『結婚写真』を刊行し、小説、エッセイ、書評など文筆活動も積極的に行う。NHK-BS『週刊ブックレビュー』で長年司会を務めた。NHK朝の連続テレビ小説『走らんか!』ヒロイン、映画『学校』、『風の歌が聴きたい』などに出演。近著に『万葉と沙羅』(文藝春秋)、『残りものには、過去がある』(新潮文庫)、『水の月』(潮出版社)など。文化庁文化審議会委員。19年より歌手活動再開。

「2023年 『北條民雄『いのちの初夜』 2023年2月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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