- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621303306
作品紹介・あらすじ
私たちはなぜ、繰り返し災害リスクを見誤り、結果的に準備を怠り、再び災害をうけてしまうのでしょうか。どうすれば、災害リスクに対応することができるようになるのでしょうか。
本書は、私たちが判断を誤る六つの心理的バイアス ― 近視眼的思考癖・忘却癖・楽観癖・惰性癖・単純化癖・同調癖 ― と、その意思決定のプロセスへの影響を豊富な具体例とともに紹介し、これらのバイアスを見込んだ解決へのアプローチを、心理学的な観点から簡潔にまとめています。
「危険に直面すると砂の中に頭を突っ込んでしまう」「頭隠して尻隠さず」などと英語では表現されてしまう飛べないダチョウは、実は、飛べない欠点を克服して、世界で最も速い逃げ足を武器にした危機管理能力の高い動物です。私たちも、本書を武器に、心理的バイアス=欠点を克服し、次こそは災害から逃れられるように、との意味がタイトルに込められています。
感想・レビュー・書評
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実例が豊富なので実例だけを読むだけでも面白い。日本の東日本大震災で昔の津波でここより下には住むなという石碑があったのに、100年後にその下に湾や住居を建てて被害にあったという話が掲載されている。
またアメリカのいくつかのハリケーンについての様々な実例が挙げられている。9.11のタワーの倒壊でもすでにテロにあっており、10年間の間にテロが指摘されていたのにも関わらず、タワーを購入しさらに保険会社も安易な保険契約を結んだということはあまり日本のニュースでは指摘されていない。
対策も政策もいろいろと書かれている。ただし、学生がこれを真似てリスクの調査を行なおうとすることは、大規模な自然災害が多いので難しく、プロジェクトレベルの調査であろう。 -
災害時における認知システムは、身に覚えのあることばかり。
おそらく知識を入れていても、次の災害時には少なからず認知システムに引っ張られた行動をしてしまうであろう。
こういうときのための政治、政策。そのための選挙だなと改めて思う。 -
多くの人が合理的な判断ができない理由を述べた本。
感情、感覚に任せた選択…してるなぁ…
読後の今動かないと、きっと何も変われない。