知覚の現象学 1

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622019336

作品紹介・あらすじ

巻末: 参照文献

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  • 西洋哲学の大きな二つの伝統である経験論と主知主義を、同時に、かつ執拗に批判しつつ、「身体」に特別な意味を見いだす。デカルト、ベルクソンの論を参照項としながら、心理学を主な素材としている。

    身体の肯定とは、なんと生の肯定であることだろう。

    生の急所を捉えた言明箇所に、数多くの「付箋」を付けた。

  • 20世紀フランスの哲学者、モーリス・メルロ=ポンティの主著。

    「身体」と「知覚」を現象学的概念として洗練させていったということにある。

    そうすることで、それ以前の「主体/客体」や「精神と物体」といった二元論を問題視した。世界と身体を切り離して考えるのではなく、身体の両義的な構造を描き出すことで本書はフランス現象学に大きな影響を与えた。

    中央館3F:図書、請求記号135.5//Me66//1
    OPAC:https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN01297964

  • 評価できない。難しくて挫折。

  •  
    ── メルロ=ポンティ/竹内 芳郎&小木 貞孝・訳
    《知覚の現象学 1945 19671130 みすず書房》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4622019337
     
     Merleau-Ponty, Maurice 19080314 France 19610503 53 /現象学
     
    …… 仮に立方体を「六つの等しい面の間に空間を閉じこめたもの」と
    言うとすれば、そこでは「間」とか「閉じこめる」という、知覚から学
    んだ言葉が使われているし、「空間」なるものも、本来は「奥行」とし
    て、知覚によって知るほかないものなのである。その空間がタテ・ヨコ
    ・タカサで計られ、奥行が眼前に繰り拡げられた長さに還元されるとき、
    空間は本来の空間性を失っているのである。(滝浦 静雄)
    ── 《世界の古典名著・総解説 19931130 自由国民社》P308
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4426601053
     ゲシタルト、失語症。
     
     Report 空間の次元 ~模写《ピカソ・葡萄とギター》阿波 雅敏  106
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19591017
     ピカソ《葡萄とギター》
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19591017
     
    (20160602)
     

  • メルロー・ポンティは、その著作からも熱血漢ぶりを感じさせてくれる正しいひとです。たまりません。

  • 123夜

    レズニコフの詩で起きるプロセスをほとんどそのまま描写している。

  • 今の私がいるのは、この本の影響によるところ大です。フッサールの『現象学』も凄かったのですが、この哲学書のお陰で、世界がまったく変わって見えるようになりました。

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著者プロフィール

モーリス・メルロ=ポンティ(Maurice Merleau-Ponty)
1908年3月14日 ―1961年5月3日。フランス南西部の大西洋に面したロシュフォール・シュル・メールに生まれる。若くして父を失い、母と兄妹と親密な家庭環境の中で育つ。後に一家はパリに転居。いくつかの高等中学校(リセ)を経て、1926年、フランスのエリート養成機関である高等師範学校に入学。そこでサルトル、ボーヴォワール、ポール・ニザン、レイモン・アロン、レヴィ=ストロースなど、後に20世紀前半の思想界を担っていく俊英たちと知り合う。1930年、大学教授資格試験に合格。高等中学校、高等師範学校の教師を経た後、ナチ占領下でレジスタンス運動に参加。1942年に『行動の構造』、1945年に『知覚の現象学』を発表し、両著によって博士号を取得。サルトル等とともに共産主義を基調とした雑誌『レ・タン・モデルヌ』を創刊するが、米ソ冷戦の激化、朝鮮戦争勃発等を機にサルトルと袂を分かち、『レ・タン・モデルヌ』を離れる。この間、リヨン大学、パリ大学教授等を歴任。1953年、コレージュ・ド・フランス教授に就任。1961年、心臓発作にて急逝。上記著作の他、『意味と無意味』、『ヒューマニズムとテロル』、『弁証法の冒険』、『シーニュ』、未完の著作に『世界の散文』、『見えるものと見えないもの』等。

「2015年 『メルロ=ポンティ『眼と精神』を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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