文化と帝国主義1

  • みすず書房
3.73
  • (6)
  • (7)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 148
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622031970

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 西洋の「物言わぬ他者」たるオリエントを考察した『オリエンタリズム』から一歩進めて、抵抗・攪乱する存在としてのオリエントにまで注目した著作の上巻。もう書かれてから20年は経っているはずですが、テクスト分析のみならず、例えば「乖離する経験」の章に出てくるアラブ人のキリスト教聖職者の話が、相互経験の困難さをあらわしていて面白い。

著者プロフィール

エドワード・ワディ・サイード
(إدوارد سعيد, Edward Wadie Said)
1935年11月1日 - 2003年9月25日
エルサレム生まれのパレスティナ人で、アメリカの文芸批評家。エルサレム、カイロで幼少時を過ごし、15歳の時にアメリカに渡る。プリンストン大学を卒業後ハーバード大学に学び、コロンビア大学の英文学・比較文学教授を務めた。サイードはまた、パレスティナ民族会議のメンバーとしてアメリカにおけるスポークスマンを務め、パレスティナやイスラム問題についての提言や著作活動など重要な役割を担った。『オリエンタリズム』(平凡社)、『知識人とは何か』(平凡社)、『世界・テキスト・批評家』(法政大学出版局)、『文化と帝国主義』(全2巻、みすず書房)などの主著が邦訳されている。

エドワード・W.サイードの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×