ホロコーストとアメリカ――ユダヤ人組織の支援活動と政府の難民政策

著者 :
  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622087342

作品紹介・あらすじ

ヒトラー政権が進める反ユダヤ政策を逃れて自由の国に入国しようとするユダヤ人移民に、アメリカはどう対応したか。彼らを救うはずのアメリカのユダヤ人社会は、同胞の運命にいかに向き合ったのか。その真実の諸相を、難民救済のユダヤ系団体アメリカ・ユダヤ人合同配分委員会、とりわけその女性スタッフとして世界各地を遍歴したローラ・マーゴリスの活動を軸に初めて明かす実証研究=物語。

感想・レビュー・書評

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  • どうしてアメリカの反ユダヤ主義はヨーロッパのような大規模な反ユダヤ暴動に発展しなかったのだろうか。それは、初期のユダヤ移民が多くの点でアメリカ人と価値観を共有していからである。信仰の自由は言うまでもなく、中央集権的権威に対する不信という点でも、ユダヤ人と一般のアメリカ人は対立することはなかった。さらに、倹約、独創性、合理性、企業家精神などのアメリカのっビジネス社会の特性につても、新来のユダヤ人は違和感を覚えることなく社会に参入した。

  • 東2法経図・6F開架:316.8A/Ma59h//K

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著者プロフィール

1942年、長野県生まれ。1965年、早稲田大学政経学部卒業、1973年、一橋大学大学院単位取得退学。小樽商科大学、国際大学、明治学院大学で教える。明治学院大学名誉教授。法学博士(一橋大学)。専門は国際政治学・外交史。主な著書に『ホロコーストとアメリカ』(みすず書房、2018)『太平洋戦争と上海のユダヤ難民』(法政大学出版局、2005)『ポスト冷戦期の国際政治』(共編、有信堂、1993)『アメリカのユダヤ人社会』(ジャパンタイムズ社、1990)『国際政治ハンドブック』(共編、有信堂、1984)など。

「2018年 『ホロコーストとアメリカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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