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- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784624932053
感想・レビュー・書評
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この本が驚愕に値するのは、戦間期に書かれた本であるにもかかわらず、現代の政治的な状況に対しても当てはまりうる、的確な指摘がなされているところ。言葉としては表現されていないけど、ナショナリズム批判、特に知識人がそれに関わる(扇動する)ことへの批判なんだろうと思う。右傾化する現代の政治状況を憂う人たちにとっては、何か、発見のありそうな本だと思った。こういう手の本を読むと、いつも思うのは、知識人が仕えるべき“普遍的なもの”とはいったい何なのか、という疑問。ジュリアン・バンダはおそらく、それをキリスト教的な価値観に求めているところも、注目した。
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