- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784625663307
作品紹介・あらすじ
『世説新語』は南朝宋の劉義慶の著で、学者・文人・芸術家・僧侶など、魏・晋時代の名士たちの言行・逸話を集めたものである。当時の遺文・記録の類から嘉言佳話を選び、徳行・言語・文学・方正・雅量など三十六項目に分類し、その興味深い人間像を記している。中国の思想史・文化史・風俗史を知る貴重な資料としても価値の高い書である。
感想・レビュー・書評
-
三国時代と晋の主要人物を略述した歴史書である。個人的に三国志が好きだったので、興味深く感じた。中国人は概して人物を見る興味が常軌を逸して深く、一見非業の死を遂げた人間に対しても、その人物の素行や性質を見極めて死への得心を果たそうとする。かの司馬遷が英傑の運命を略述して静謐に自得していたのは、彼に特異な傾向ではなく、中国人の国民的態度である。太古よりまめまめしく歴史を書き続けてきた中国の伝統は驚異的な洞察力を育んで来たと言える。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
完訳版ではなく本来の数分の一の分量であったり、解説に不十分な点があったりと、ダイジェスト版であるにも関わらず素人向けというわけでもない。多少、古典漢文の素養が無いと積ん読になってしまう本ではないかと思う。
-
後漢から五胡十六国時代の有名人にまつわる、滑稽だったりとんちがきいてたり、ためになったお話を集めているのが世説新語。
いくつか楽しげなのをピックアップして新書サイズに編集しました!っていう感じ。
本文、訳、解説があってわかりやす~
小粋でなんだか素敵です。 -
世説新語にある逸話の中から時代ごとにピックアップして収録したもの。呉は孫晧・顧雍・諸葛恪のエピソードが選ばれている。
-
魏・晋時代の名士たちの言行・逸話が大集合な本。
うーん…載っている人が少ないなあ。抜粋だから仕方ないのですが。
とりたてて発見はないのですが、ああこのネタはこの本からだったのかーと分かるのが発見といえば発見か。