ユスティニアヌス大帝: 世界に君臨するキリスト教ローマ皇帝 (世界史リブレット人)
- 山川出版社 (2023年3月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634350090
作品紹介・あらすじ
6世紀のローマ皇帝ユスティニアヌス。
ローマ法典を編纂させ、ササン朝ペルシア、ヴァンダル王国、東ゴート王国との戦いによって「帝国の復興」を推し進めた大帝。
帝都コンスタンティノープルでのハギア・ソフィア聖堂の再建をはじめ、帝国各地に建築活動や福祉事業を展開し、社会基盤を強化したキリスト教皇帝。「世界」の秩序と安寧に心を砕いたその38年にわたる治世を、彼を取り巻いた人びとの活動とともに紹介する。
感想・レビュー・書評
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世界史リブレット人でユスティニアヌスの伝記が出ました。
テオドラの存在感の大きさを感じさせますね、彼の生涯の前半と後半の変貌ぶりをみると(後半は神学の世界に沈潜していく感じ)。
https://historia-bookreport.hatenablog.jp/entry/2023/03/21/225142詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569531 -
帝国の復興を推し進めたユスティニアヌス帝の治世と周囲について書いた本になります。
割と光の部分に関してフォーカスした本だと思います。 -
画期的な事績を残した大帝
フランク王国のカール大帝やオットー大帝の模範
将軍ベリサリオス
著述家プロコピオス
ローマ法典の編纂
ニカの乱
防衛戦争ー対ペルシア戦争
際制服戦争ー対ヴァンダル・東ゴート戦争
ビザンツ帝国における課税の方法
ユスティニアヌス時代の社会構成
大土地所有者と自由農民
大土地所有者としての境界
自然災害ーペスト禍と大地震
建設事業
神学的活動への傾斜
第二回コンスタンティノープル公会議
ゲルミアへの巡礼
篤信と政治 -
最新の知見を取り入れたユスティニアヌスの治世とその前史。どのような背景の下でユスティニアヌスが登場したのか? サーカス党派とは? また、その治世における皇后テオドラの果たした役割とは? ユスティニアヌス大帝の光の部分へのクローズアップが強いが、今もって「衰退する一方のビザンツ帝国」という旧説の暗いイメージが強い中では、このくらい光はあった方が良いかも。