本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (86ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634548220
作品紹介・あらすじ
武士が尚ばれた時代、「八幡太郎」と呼ばれて親しまれ、神のように仰がれた源義家。彼と同時代を生きたある貴族は、その日記に、義家を「天下第一の武勇の士」「武威は天下に満ち、誠にこれ大将軍に足る者なり」と称讃する一方、「多く罪なき人を殺す…積悪の余、ついに子孫に及ぶか」とも記している。「文武兼備の稀代の名将」と「残虐を事とした暴力装置」という対照的な評価のあいだで揺れ動く源義家の実像に迫る。
感想・レビュー・書評
-
≪目次≫
はじめに 源義家のイメージと実像
第1章 父祖の功業
第2章 義家の登場
第3章 延久年間における陸奥の賊徒追討
第4章 河内源氏と鎌倉
第5章 後三年合戦
第6章 坂東との関係
第7章 白河院と河内源氏、その空間
第8章 義家の評価
≪内容≫
山川出版社のリブレットの第2弾は「人」シリーズであるが、その一冊。たしかに、自分の持っていた『源義家』観を100%変えられた。戦前の史観とは一線を引いていたつもりだったが、その線上に義家を乗っけていたようだ。つまり、勇猛果敢はいいが、後三年合戦で坂東の武士に自腹で恩賞を与えた云々は架空の話で、当時の武士らしい乱暴な男だった、土地や財産にこだわった(言い方は雑ですけど…)。
教えているときから、こんないい男の息子(源義親)が、なんで反逆児なのかいまひとつしっくりこなかったのが、納得する本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全2件中 1 - 2件を表示