コモディティ化市場のマーケティング論理

著者 :
  • 有斐閣
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本棚登録 : 137
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641163010

作品紹介・あらすじ

企業はいかにしてコモディティ化した市場を捉え、戦略を構築し、組織的な課題を解決していけばいいのか-この最重要課題に向けて、伝統的なマーケティング論理による発想を転換し、新たなパラダイムの全体像を包括的に描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • ところどころ要点を表に起こしてくれているため、感覚的に捉えやすく、理解しやすかった。

    従来のSTPでの新たなサブカテゴリーの創造だけでは市場規模がどんどん狭くなり、得られる期待利益も小さくなる。そのため当該市場だけに目を向けず、連想に基づいた発想で新たな独自価値を生み出し新市場を創造するのか理想の戦略だと感じた。
    コモディティ化市場における顧客価値と市場参入戦略、そしてその軸での評価はとても構造的でわかりやすいと思った、この基準によって当該企業が取るべき戦略を大まかに判断できると感じた。
    また、4つの差別化戦略はそれぞれ区別しながら満遍なく意識することでより消費者の想起集団に入りやすくなると考えられるため、積極的に取り組むべきだと思った。

  • 「多くの場合、データ分析によって過去のメカニズムを明らかにすることはできても、将来のメカニズムを解明することはできない。」

    新製品のアイデアを考えるときに裏付けとするデータ探しに苦労するが、上の一文が原因を示していると思う。


    それでは、今までに無いような商品や顧客の隠れたニーズを引き出す商品をプレゼンする際はどのように説得すべきなのか?

  • 恩蔵先生の本はヒントがいっぱい。これもそう。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、3階開架 請求記号:675//O68

  • 筆者の頭の中を整理しました的な本
    深みは全くないですが、最新のマーケティング理論のさわりを俯瞰したい方には良いかも

  • 授業で扱っている教科書

  • WBSの恩蔵教授の著。

    どの企業もが悩んでいるコモディティ化に対しては、
    従前のマーケティング戦略では通用しない。

    新しいマーケティング戦略が必要となっているという考えの下、
    種々の切り口から、著者なりの提言がなされている。
    市場参入対応、製品ブランド対応、組織課題対応という3部構成。


    あまりに壮大なテーマであり、
    どの企業も有効な手立てが打てていないコモディティ化。

    一教授に簡単に解決できるような簡単な課題ではない。
    そのため、提言の全てが腹落ちするものではない。

    ただ、方向性として試す価値のあるもの、
    考える価値のあるものが多く、色々な示唆が得られた。
    フレームワークに落としている点も汎用性が高い。

    章末に必ずまとめのある書き方もユーザビリティが高く、
    大変理解しやすい構成なのも好印象。


    メーカーのみならず、サービス業に勤める方にもお勧めできる。

  • ジュンク堂は書店にイノベーションをもたらした。図書館よりも図書館らしい店舗を目指した。
    カメラ付き携帯電話も最初は誰もそんなことを考えなかった。

  • 自分が属する業界の商品は本来個々差別化されたモノであるにも拘わらず、市場はコモディティ化の波に飲み込まれてしまい衰退の道を進む一方です。市場としてはもはや不可逆である為、従来のマーケティング理論に囚われず新しい視点でコモディティ化した市場を進む為のツールが本書のテーマではないかと考えます。

  • 昨今のマーケティング理論が俯瞰できる。☆リーン消費=購買プロセスから非効率な部分が排除された消費。☆垂直→水平マーケティング。☆経験価値、品質価値、カテゴリー価値、独自価値。

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著者プロフィール

早稲田大学教授

「2007年 『コモディティ化市場のマーケティング論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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