mishuranmanさんの感想
2017年1月22日
国分寺と国分尼寺と。国家プロジェクトとしての国分寺国分尼寺セット。7重の塔をあっちにもこっちにも立ててしまう無茶苦茶さと、天皇制を進めようという気力。瓦とか礎石からそれを読み解いていく考古学的調査と、資料を読み込んでいく歴史学的な営み。 正直追っかけるのが面倒くさくなるところもあるが、それだけの甲斐はある。
須田 勉(すだ つとむ) 1945年生れ、元国士舘大学教授。博士(文学:早稲田大学) [主な著書・編著書] 『古代東国仏教の中心寺院・下野薬師寺』(新泉社)、『国分寺の創建-思想・制度編-』(吉川弘文館)、『国分寺の創建-組織・技術編-』(吉川弘文館)、『日本古代の寺院・官衙造営-長屋王政権の国家構想-』(吉川弘文館)、『東国の古代官衙』(高志書院)、『日本古代考古学論集』(同成社)、『国分寺の誕生-日本古代の国家プロジェクト-』(吉川弘文館)、『古代日本と渡来系移民』(高志書院)、『ならびたつ国分僧寺・尼寺 上総国分寺』(新泉社) 「2023年 『渡来・帰化・建郡と古代日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」