小さな王さまとかっこわるい竜 (おはなしルネッサンス)

  • 理論社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652013243

感想・レビュー・書評

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  • 雨のやまないちいさな国に住む
    こどもの王さまと、王さまのかっこわるい竜のおはなし。

    子ども向けの単純な話かと思いきや
    おとなでも通じる鋭さを併せ持つ童話でした。
    童話を見る目がちょっと変わりました。

  • 購入日:----/--/--
    読了日:2010/09/16
    立ち読み。

    ずっと雨が降り続いている国の何も持ってない小さな王さまと、王さまといつもいっしょの小さな竜。
    お日さまを「金のボタン」としたのは、ありがちだけど、よかったな。
    火山の中に先代とか、先々代の王さまがいて、しかも年をとっているほど、小さな子どもになっているというのは、そうなっている意味がよく分からなかった。
    うーん…。
    主人公の小さな王さまと竜が融合して、お日さまが出て、めでたしめでたし。

    外国の話かと思っていたら、意外に日本人の作者だった。

  • “「おまちなさい。旅にでるなら、毛布とおべんとうをもっていかなくちゃ」
    お母さまは、ホットケーキののこりをひときれ、手早くハンカチにつつんでもたせてくれました。
    「地図もあったほうがいいわよ。といってももうこれ一枚しかのこっていないわ。だれももっていかなかったものだから、役にたたないのかもしれないかれど、小さなことの役にたたないものは、大きなことの役にたつものです」”

    可愛らしい絵に惹かれる。
    何かを訴えかけてるような、そんな本。

    “「むすこよ。こんなときには、やはり竜だろう」
    お父さま王にそういわれて、小さな王さまは、竜をみました。ええ、竜は、いつだって王さまの足もとにいましたとも。
    ためしに、小さな王さまは、小さな竜のせなかにのってみました。ひょっとすると。つばさがめきめきとりっぱになって、かっこよく飛びたつのではないかとおもったからです。
    でも竜は、目をしょぼしょぼさせ、王さまの重さにつぶれそうになりながら、じっとがまんをしているばかりでした。”

  • 毎日 雨がふっている国の小さな王さまは、みんなを よろこばせたいと 思っていましたが、なにも あげるものが ありません。お母さまに 相談すると、「洗濯物が からりと かわくと うれしいわね」と 言われました。よし、雨の ふらない国へ行って、お空のボタンを とってこよう! いつも そばにいる、かっこわるい竜といっしょに、大冒険のはじまりです!

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著者プロフィール

東京芸術大学卒業。児童書を中心に翻訳家、作家、絵描きとして活躍。創作絵本に『のはらひめ』『たこのななちゃん』(徳間書店)『おたすけこびと』(コヨセ・ジュンジ絵 徳間書店)など、『天使のかいかた』(理論社)で2003年度日本絵本賞読者賞、創作童話『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で2009年度の野間児童文芸賞受賞。

「2023年 『プリンちゃんのなつやすみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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