- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652020814
作品紹介・あらすじ
新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末-三要素そろったショートショートの面白さ。星新一おもしろ掘り出し市。
感想・レビュー・書評
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「しかし、だれひとり帰りもしないのに、人声だけは絶えていた。」(27ぺージ)
この一文のもつ力に、心底しびれるショートショート集。
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著者の星新一さんは大正生まれの作家さんで、生前1000本以上のショートショートを残されています。
しかも時代が変わっても読めるよう、表現も工夫されているそうで、確かに言われてみるとどの短編もまったく古臭くなく、今読んでもおもしろいものばかりでした。
小6の息子もこのシリーズを気に入ったようで、「次はもっと何冊も借りてきていいよ」と言っており、現代の小学生も引きこんでしまうそのおもしろさに脱帽です。
わたしと小6息子は、このショートショートセレクションは3巻の「ねむりウサギ」から読みはじめました。
「ねむりウサギ」と「ねらわれた星」を比べてみると、「ねらわれた星」の方がより平均的におもしろい作品が多かった、逆に言えば突出してこれ!という作品が少なかったように思います。
そういう意味で、☆は真ん中をとって3にさせていただきました。
ただ、そんな中、「ボッコちゃん」という作品の「しかし、だれひとり帰りもしないのに、人声だけは絶えていた。」(27ぺージ)という一文だけはイチオシです。
多分ここだけ読んでもさっぱりわからないと思いますが、「ボッコちゃん」の設定がわかった上でこの一文を読むと、バーの人々に静かに訪れているであろう“人声が絶えていた”時間がひどくシュールに、しかし切なく感じられるでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
星新一さんの本はもとのお話をもっと面白く書かれてあったり、思いつかないような物語が多くてすぐ読み終わりました!
たくさんショートショートが出てるので読書習慣にもおすすめです! -
何回目かわからないけど読み終わった。
小学生の頃からふと読みたくなる時がある。
少しずつよむも良し。一気読みするも良し。
意味がわかると怖い話シリーズ好きだなあ -
はじめて星新一をちゃんと読んだ。名前とどんな本があるか、内容があるのかなど聞いたことがあったが。きちんと一冊読んだことがなかった。
ショートショートセレクションだけあって、1つの話はとても短かったが、その中にも分かりやすく内容がかかれており面白かった。皮肉が効き過ぎてる。 -
中学生のとき、はじめて付き合った子と話した本。
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なんと人生初の星新一……長さがちょうどよくて疲れててもサクッと読めるのがいい。並行世界っぽい話がすき
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子どもと毎日数話ずつ読み進めているが「おーいでてこい」「ボッコちゃん」は意味が分かると怖い!
他の作品は、クスッと笑えるものや、宇宙人と人間のやりとり等SF要素が含まれている。 -
ちょっとブラックに、でもシュールに。
読みやすく分かりやすく、一話読む毎に他のお話は、次のお話はとワクワク読んでいたら、あっという間にお茶が冷めてしまいました。
人間ってこんなだなぁと笑って、心の何処かでスッキリします。 -
久しぶりに、星新一さんの本を読んだ。
おもしろくてあっという間に読めてしまった。
ボッコちゃん・・・たしか中学の教科書に載っていたような気がするが、古くなっていないのに驚き。
星さんのショートショートには、真鍋博さんか、和田誠さんのカットが添えられていた。
このシリーズも、和田誠、イラストである。
合っている。 -
星新一作品も大好き。
ちょっぴりダークで、おもしろいです。
短編集なので、時間時間の合間に読めるのも好き。