ねらわれた星 (星新一ショートショートセレクション 1)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 1426
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652020814

作品紹介・あらすじ

新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末-三要素そろったショートショートの面白さ。星新一おもしろ掘り出し市。

感想・レビュー・書評

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  • 「しかし、だれひとり帰りもしないのに、人声だけは絶えていた。」(27ぺージ)

    この一文のもつ力に、心底しびれるショートショート集。

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    著者の星新一さんは大正生まれの作家さんで、生前1000本以上のショートショートを残されています。
    しかも時代が変わっても読めるよう、表現も工夫されているそうで、確かに言われてみるとどの短編もまったく古臭くなく、今読んでもおもしろいものばかりでした。
    小6の息子もこのシリーズを気に入ったようで、「次はもっと何冊も借りてきていいよ」と言っており、現代の小学生も引きこんでしまうそのおもしろさに脱帽です。

    わたしと小6息子は、このショートショートセレクションは3巻の「ねむりウサギ」から読みはじめました。
    「ねむりウサギ」と「ねらわれた星」を比べてみると、「ねらわれた星」の方がより平均的におもしろい作品が多かった、逆に言えば突出してこれ!という作品が少なかったように思います。
    そういう意味で、☆は真ん中をとって3にさせていただきました。

    ただ、そんな中、「ボッコちゃん」という作品の「しかし、だれひとり帰りもしないのに、人声だけは絶えていた。」(27ぺージ)という一文だけはイチオシです。
    多分ここだけ読んでもさっぱりわからないと思いますが、「ボッコちゃん」の設定がわかった上でこの一文を読むと、バーの人々に静かに訪れているであろう“人声が絶えていた”時間がひどくシュールに、しかし切なく感じられるでしょう。

  • 星新一さんの本はもとのお話をもっと面白く書かれてあったり、思いつかないような物語が多くてすぐ読み終わりました!
    たくさんショートショートが出てるので読書習慣にもおすすめです!

  • 何回目かわからないけど読み終わった。

    小学生の頃からふと読みたくなる時がある。
    少しずつよむも良し。一気読みするも良し。

    意味がわかると怖い話シリーズ好きだなあ

  • はじめて星新一をちゃんと読んだ。名前とどんな本があるか、内容があるのかなど聞いたことがあったが。きちんと一冊読んだことがなかった。
    ショートショートセレクションだけあって、1つの話はとても短かったが、その中にも分かりやすく内容がかかれており面白かった。皮肉が効き過ぎてる。

  • 中学生のとき、はじめて付き合った子と話した本。

  • なんと人生初の星新一……長さがちょうどよくて疲れててもサクッと読めるのがいい。並行世界っぽい話がすき

  • 子どもと毎日数話ずつ読み進めているが「おーいでてこい」「ボッコちゃん」は意味が分かると怖い!
    他の作品は、クスッと笑えるものや、宇宙人と人間のやりとり等SF要素が含まれている。

  • ちょっとブラックに、でもシュールに。
    読みやすく分かりやすく、一話読む毎に他のお話は、次のお話はとワクワク読んでいたら、あっという間にお茶が冷めてしまいました。
    人間ってこんなだなぁと笑って、心の何処かでスッキリします。

  • 久しぶりに、星新一さんの本を読んだ。
    おもしろくてあっという間に読めてしまった。
    ボッコちゃん・・・たしか中学の教科書に載っていたような気がするが、古くなっていないのに驚き。
    星さんのショートショートには、真鍋博さんか、和田誠さんのカットが添えられていた。
    このシリーズも、和田誠、イラストである。
    合っている。

  • 星新一作品も大好き。
    ちょっぴりダークで、おもしろいです。
    短編集なので、時間時間の合間に読めるのも好き。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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