ぶらんこ乗り

  • 理論社
3.77
  • (265)
  • (148)
  • (413)
  • (14)
  • (5)
本棚登録 : 1308
感想 : 249
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652071922

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人は誰だって100%理解し合うことは出来ないけど、
    お互いの手と手を握り合った暖かさは感じることが出来る。

    そうしたら、そこから分かることってあるでしょう?

    暖かくて、ほんのり切ないお話。

  • いしいしんじさんの本を始めて読みました。独特な雰囲気をもったお話。
    ほんわかして、でも切ない。

    「わたしたちはずっと手をにぎっていることはできませんのね」
    ぶらんこ乗りの話に胸が痛くなりました。
    ほんの一瞬でも繋げる手に、これ以上ない幸せと感謝をしなくてはいけないのですね。

  • (071110)

  • ぶらんこを見ると、時々、ピエロの鼻をつけてる男の子のイメージが頭に浮かぶようになった。

  • 弟と姉と「指の音」という名の犬のお話。聡明な弟が4歳の時から綴ったノートに書かれた数々の物語。美しい声を雹に奪われた弟は、ぶらんこの木の上で動物たちの話を書き綴っている。象のローリング、コアラのユーカリ中毒…。話を理解しようとするのではなく、ふうわりとした文章に浸るのがよさそう。「この世のあっちがわとのあいだでゆらゆらゆれているくうちゅうぶらんこ、それこそがサーカスのしんずい」

  • 小学校の図書室の隅っこにひっそりと置いてあって、出逢った。それ以来何度も読み返した。静かで優しくて、けど、悲しいお話。あたたかいお話。

  • 初めて読んだいしいしんじの本。独特の語り口に引き込まれる。

  • いしいしんじさんの事を
    好きになったきっかけの本

  • 2007年11月14日読了。姉と弟の物語。姿を消した弟の古い日記を姉が偶然見つける。それを読み進めながら、弟との思い出、彼の作った物語が紹介されていく。
    早熟で繊細な弟の作る物語に、時にくすりと笑い、時に胸をしめつけられる。いしいしんじ氏の作品はどれも、読み終わった後に穏やかで優しい気持ちにさせてくれる。

  • 弟の書いていたノートを姉が読み返すという形のファンタジー? 過去の出来事に、弟の作った物語が挿入される。姉の一人称。ほのぼのと言うよりも悲しく、切なく、そして優しい。

全249件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

いしい しんじ:作家。1966年、大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2024年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

いしいしんじの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
森 絵都
よしもと ばなな
瀬尾 まいこ
いしい しんじ
よしもと ばなな
いしい しんじ
いしい しんじ
川上 弘美
奥田 英朗
伊坂 幸太郎
いしい しんじ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×