- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652071922
感想・レビュー・書評
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人は誰だって100%理解し合うことは出来ないけど、
お互いの手と手を握り合った暖かさは感じることが出来る。
そうしたら、そこから分かることってあるでしょう?
暖かくて、ほんのり切ないお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いしいしんじさんの本を始めて読みました。独特な雰囲気をもったお話。
ほんわかして、でも切ない。
「わたしたちはずっと手をにぎっていることはできませんのね」
ぶらんこ乗りの話に胸が痛くなりました。
ほんの一瞬でも繋げる手に、これ以上ない幸せと感謝をしなくてはいけないのですね。 -
(071110)
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ぶらんこを見ると、時々、ピエロの鼻をつけてる男の子のイメージが頭に浮かぶようになった。
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弟と姉と「指の音」という名の犬のお話。聡明な弟が4歳の時から綴ったノートに書かれた数々の物語。美しい声を雹に奪われた弟は、ぶらんこの木の上で動物たちの話を書き綴っている。象のローリング、コアラのユーカリ中毒…。話を理解しようとするのではなく、ふうわりとした文章に浸るのがよさそう。「この世のあっちがわとのあいだでゆらゆらゆれているくうちゅうぶらんこ、それこそがサーカスのしんずい」
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小学校の図書室の隅っこにひっそりと置いてあって、出逢った。それ以来何度も読み返した。静かで優しくて、けど、悲しいお話。あたたかいお話。
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初めて読んだいしいしんじの本。独特の語り口に引き込まれる。
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いしいしんじさんの事を
好きになったきっかけの本 -
2007年11月14日読了。姉と弟の物語。姿を消した弟の古い日記を姉が偶然見つける。それを読み進めながら、弟との思い出、彼の作った物語が紹介されていく。
早熟で繊細な弟の作る物語に、時にくすりと笑い、時に胸をしめつけられる。いしいしんじ氏の作品はどれも、読み終わった後に穏やかで優しい気持ちにさせてくれる。 -
弟の書いていたノートを姉が読み返すという形のファンタジー? 過去の出来事に、弟の作った物語が挿入される。姉の一人称。ほのぼのと言うよりも悲しく、切なく、そして優しい。