暗黒天使メストラール

  • 理論社
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本棚登録 : 68
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652079300

作品紹介・あらすじ

いると信じてずっと待っていた-迎えにきたのは恐ろしい黒い翼。伝説にあらたな一章。天使に選ばれた少女のたどる道は…。

感想・レビュー・書評

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  • 暗黒天使メストラール

  • 物心ついたときからずっと天使になりたいと思っていたフレイア・ハリソン。8歳の時に天使が部屋にやってきたのだが、去って行ってしまった。それからずっと待ち続け、正気を失い、病院に閉じ込められることに。しかしそれから数年が経ち、父親の諦めない深い愛情による呼びかけで、やっとこちらの世界に戻ってきたフレイア。
    学校の人気のある女の子グループに入ろうと、天使とは関係ない普通の生活を送ろうとしていたフレイアの前に、暗黒天使メストラールが現れた。美しい天使ではなく、黒く恐ろしい。
    そして、天使を信じるステファニーという少女が現れた。

    クリフ・マクニッシュという作家の想像力というものには凄いものがあります。とても好きな作家のひとりです。
    この作品は、天使に対するイメージを覆すような、そんな物語。
    自らを犠牲にしてまで人間を助ける天使、助けを求める声が多すぎて、全部は助けられない、じゃあどれを選ぶのか。葛藤に陥り身捨てることにした天使、物語が迫ってきます。
    読んでいて、ドキドキする。これはどこに向かってるんだろう、どうなったらハッピーエンドになるのか、わからない。最後まで惹きつけられます。

    この表紙の画像、オブジェがとても素敵ですね。本の内容にあっているかと思います。

  • こういう天使もありかな、と。不老不死ではなく神の使いでもなく、本当の姿は人間にとっては受け入れ難い、地球外生命体。
    読了しての感想は、なんか、う~ん…。古本での購入でなければ高い買い物をしてしまったと思ったかも。

  • ファンタジーだけど思春期の心も丁寧に描かれていて、いろいろと深みがあると思う。あっという間に読み終われたほど夢中になった。

  • うーん、なんか‘愛’が無いんですよね。義務感だけで救ってくれてもねぇ。この硬さが、著者に嵌れない理由なのかも。

  • 数年前に見た天使に再開したいと望んだが叶わず「天使を信じた」為に病院生活を送るはめになったが、今は天使を否定し、学校の女王様のような外見だけの友達エミリーとその取り巻きに隷従している主人公フレイヤ。 そんな彼女の視界に、再び天使が訪れる。しかも、以前とは違って真っ黒な「暗黒天使」。危害が及ぶのではと怖がるフレイヤに、自らは「メストラール」と名乗り「フレイヤが以前に見た天使、ヘストロンの兄」だと言う。 彼女に何の用があって来たのか、そして再び会えたヘストロンはフレイヤに何のメッセージを残すのか。

    レイチェルシリーズなどで有名なクリフ・マクニッシュ氏の単行本。この人の本はどれも独特だなと思って読んできたけど、今回も一風変わってます。「天使」が出てきますが、超人間っぽい。だからできることは限られていて、でも助けたいと願う天使の思いと葛藤が印象的。フレイヤは、自分の決心が弱かったと悔やみ悩みながら、でも最後には友と兄を救います。話の中でよく出てくる生徒たちのいじめやからかいに対して、嫌だと思いつつ何もできなかった過去の自分を見るようで同族嫌悪に陥りました。今の人たちへの傍観者であることから抜け出してほしいというメッセージにも思えます。

  • 宗教が土台にあるので、天使を信じてる人には受け入れやすい内容かな。
    私は、ムリでした。

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