開発の思想と行動 (明石ライブラリー) (明石ライブラリー 104)

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  • Amazon.co.jp ・本 (531ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750324951

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  • [ 内容 ]
    横浜市のソーシャルワーカーとして長年働いてきた著者の「母子寮」(現在の母子生活支援施設)に対する問題意識を手がかりとして、職員や元入所者へのインタビュー、公表されている調査資料や文献などにより、母子寮を多面的、多層的にとらえ、ソーシャルワークとフェミニズムの視点からあらたな母子寮像を浮かび上がらせた意欲作。

    [ 目次 ]
    第1章 言葉と概念―コミットメント、継続性、不可逆性
    第2章 援助と行政能力
    第3章 手続き、原則、そして権力
    第4章 参加―振り返り、反省、そして未来
    第5章 PRA、参加、そして規模の拡大
    第6章 ふるまい、態度、その彼方
    第7章 未来のために

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 参加型開発の伝道師であるロバート・チェンバースの最新本(いろいろな論文をまとめたもの)。一番面白く読めるのはやはり最終章「未来のために」でしょう。副題にもなっている「責任ある豊かさ」(responsible well-being)についての議論がなされています。野田さんの言う通り、「同じ社会に生きる者として、豊かさには責任が伴うことを自覚し、そして豊かさの連鎖が起きるように分かち合う」ことは果たして可能か。うーむ、難しすぎて良く分からない(泣)。

著者プロフィール

イギリスのサセックス大学開発研究所研究員。第三世界における農村開発の実践・研究両方において長年の経験をもつ。ケニア、ボツワナ、スリランカ、インドで働いたほか、アフリカとアジアのその他の国々で農村開発のコンサルタントの仕事に携わる。
主な著書
Rural Development: Putting the Last First (Longman Scientific & Technical, 1983) 〔『第三世界の農村開発 貧困の解決――私たちにできること』穂積智夫・甲斐田万智子監訳、明石書店、1995年〕
Managing Canal Irrigation: Practical Analysis from South Asia (Oxford and IBP, New Delihi, and Cambridge University Press, 1988)
Challenging the Professions: Frontiers for Rural Development (Intermediate Technology Publications, London, 1993)
Whose Reality Counts?: Putting the First Last (Intermediate Technology Publications, 1997)〔『参加型開発と国際協力――変わるのはわたしたち』野田直人・白鳥清志監訳、明石書店、2000年〕
Paticipatory Workshops (Kogan Page Ltd, 2002)〔『参加型ワークショップ入門』野田直人監訳、明石書店、2004年〕
Ideas for Development (Institute of Development Studies, 2005)〔『開発の思想と行動――「責任ある豊かさ」のために』野田直人監訳、明石書店、2007年〕

「2011年 『開発調査手法の革命と再生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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