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- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756612212
作品紹介・あらすじ
ヨーロッパの文化史と精神史における、ギリシア‐ローマの断片化した風景、すなわち廃墟と美術作品が、ヨーロッパをヨーロッパたらしめてきた〈古典的なるもの〉が果たしてきた巨大な役割を検証し、〈古典的なるもの〉の死と再生の壮大なるドラマを再び舞台にのせ、〈古典的なるもの〉の真の姿を解き明かす。
感想・レビュー・書評
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イタリア人文学の専門家による、西洋文明における「古典的なるもの(クラシカル)」についての解釈論。主として遺跡、建造物、美術品など、古代文明を手がかりとして焦点を当て、自らの国家や文化圏の優位性を支えるために「古典的なるもの」を利用する歴史的研究者を批判している。文化や神話、迷信などを基に美術史や文化人類学などの狭い範囲を研究の対象としており、あまり興味のわく内容ではなかった。
「「古典的なるもの」という用語そのものが、ギリシアおよびローマの古代全体を指すこともありえたと同時に、その一部のみを指すこともありえた」p100詳細をみるコメント0件をすべて表示
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