図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本 (アスカビジネス)

著者 :
  • 明日香出版社
3.18
  • (3)
  • (14)
  • (29)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 377
感想 : 23
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756919144

作品紹介・あらすじ

通信技術、AI、ロボット、3Dプリンターなど、昨今の技術発展を支える「科学」を解説する。
文系の人でもわかるような、雑学読み物。
50の質問に4ページ展開で答えていく内容。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 身近な疑問を科学で解明!というキャッチコピーの通り、様々な「製品」について、その仕組みを科学的に解説しているものです。
    一つのテーマ当たりの分量も多くなく、文系人間にはありがたいボリューム感でした。
    中学・高校時代の理科の授業で教わった知識などを思い出しながら「なるほど!」と納得できるものも多くありましたが、学生時代に苦手だった分野の話になると、解説が理解しにくいところもがあったり、解説で省略されている部分があって少し理解しにくかったりするところもありました。

    ただ、タイトルにもある通り「思わずだれかに話したくなる」ようなネタばかりでした。
    ひょっとすると、理系の人には物足りないのかもしれませんが、

    なぜ、羽のない扇風機が風を送ることができるのか
    アルカリ電池とマンガン電池はどう違うのか
    接触させるだけで充電できるスマホのしくみは

    などの身近な疑問が解決できたので、個人的には満足しています。

  • わりと知ってることばっかでしたが、こどもが読むといいかもしれない。

  • ガスの火は燃えると二酸化炭素と水(水蒸気)ができる。冷えて水になると、焼き鳥が水っぽくなる。炭火は赤外線で熱するので水っぽくならない。そのため炭火のほうが旨い。

    こたつのランプが赤いのは、稼働がわかり消し忘れ防止にもなるから。赤外線だけでは暗い。
    テレビのリモコンは赤外線、車のリモコンは電波。
    コンセントは大きいほうが設置側。小さいほうに触ると感電する。

    マンガン電池は、使わないとき回復力が強い。1秒ごとに針を動かす時計、ボタンを押されたときだけ動くリモコンなどに向いている。電圧の落ち方が早い。アルカリ電池は強いパワーが長く続く。欠点は液漏れ。過放電や長く使うと液漏れする。マンガン電池は今は液漏れの心配はない。入れっぱなしの場合はマンガン電池のほうがいい。

    食事のエネルギーのうち75%は熱になって発散する。残りの25%が体内の働きに使われる。

    LEDの寿命は蛍光灯の4倍。効率は50%程度。少しずつ暗くなる。初期の光度の70%になるときを寿命としている。

    圧力なべは1.5気圧をかけて、120度で沸騰させる。
    ガスコンロは熱効率は40~50%、IHヒーターは90%。
    便座ヒーターは3.5%程度しか使われていない。センサーで6秒で便座を温める方法、トイレに流す水流で電気を起こす仕組みが実用化されている。

    お風呂の二酸化炭素の泡は発砲し終わったときが溶解したタイミング。お湯が高いと溶けにくい。37~38度が効果的。血行促進には濃度は高いほうがいい。天然の炭酸泉は1000ppm。これを高濃度炭酸泉という。入浴剤は100ppm未満。なるべく高濃度のものを使う。

    ヒートテックは水蒸気を吸って熱を出す。水蒸気が水になるときの凝縮熱。

    紫外線のジレンマ=ビタミンdの生成、殺菌効果、カルシウムの摂取、日焼けや皮膚がん、白内障。
    栄養ドリンクはビタミンB群が含まれる。光に当たると分解されるので褐色のビンに入っている。栄養ドリンクで過剰摂取になると尿として排泄される。尿が黄色っぽくなる理由。
    水素水はただの清涼飲料水。

    バーコードはJANコードという共通商品コード。一つの数字を7本の組み合わせで表現する。13桁で、最初の二けたが国(日本は49または45)、次の7桁が企業メーカーコード、次の3桁が商品コード、最後はチェックコード。左右対称に同じ番号が記載されている。

    トンネルドンを避けるために700系でエアロストリームが採用された。N700系ではさらに1.5m伸びてエアロダブルウイングと呼ばれる。

    飛行機の推進力は機体重量の1/4程度の力しかない。揚力を空気から得ている。

  • サクサク読める雑学本。
    科学をつまみ食いする感じの簡単な解説なので楽に知識欲が満足させてもらえて楽しい、が知ってる内容もかなりあるので、流し読みする人多そう。

  • 210

  • <目次>
    第1章  『リビング』にあふれる科学
    第2章  『掃除・洗濯・料理』にあふれる科学
    第3章  『快適生活』にあふれる科学
    第4章  『健康・安全管理』にあふれる科学
    第5章  『先端技術・乗り物』にあふれる科学

    <内容>
    見開き3~4ページで、身の回りを科学解説した本。かなりシンプルに説明をしているが、まずまずわかる内容だ。ここから興味を持って深めていけるとよい。そういう意味で、その先の道しるべとなる文献紹介が欲しかった。

  • 似非科学や怪しいスピリチュアルに騙されないためにも必読の一冊だと思います。

    世間には遠赤外線の効能を謳った鉱物が売られているが、結局はその温度に応じた波長の光を出しているだけなので、遠赤外線に関する効果は同じ温度の石ころと大差ない。

    物質と物質の境目を界面という。
    その界面を変化させるものが界面活性剤。

    水素は体内で多量に作られている。
    作っているのは大腸の水素生産菌。発生するガスは毎日7~10リットル。おならとして外部に出るものを差し引いても体内に1リットル以上の水素を人は含んでいる。水素水1リットルにはせいぜい数十ミリリットル程度の水素しか含まれないから、水素水を飲んだところで何も変わらない。
    おならは400~2リットル一日あたり放出される。その中には水素が10~20%含まれている。窒素の次に多いのが水素。

    一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結びついて体内に酸素が循環することを妨げてしまう(酸素と結びつく力の200倍の力で結びつく。)空気中に0.32%あるだけでも30分間で死に至る。

  • ヒトの基礎代謝1500カロリーは72ワット。その75%が熱となり残りがさまざまな営み。普段の生活にはその1.75倍、もちろん激しいスポーツなどすると数倍/コンパクトディスクが発売された際には100年以上保つと思われたがアルミニウム酸化で「意外と寿命が短い」ことがわかった、BDは更に。アナログレコードやカセットテープの方が長い。MDも短命/テフロン加工パンは撥水性で食品と水の接触を抑え、焦げ付きにくくしている/日本の火災は「放火およびその疑い」が他国に比べて突出して多い、死者も多い(タバコ火災はどこも多い)

  •  当たり前にあって、仕組みなど考えたことないものの仕組みが分かりやすく解説されている

全23件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

左巻健男
1949年生まれ。東京大学非常勤講師。元法政大学教授。『RikaTan(理科の探検)』誌編集長。
千葉大学教育学部理科専攻(物理化学研究室)を卒業後、東京学芸大学大学院教育学研究
科理科教育専攻物理化学講座を修了。
専門は理科教育、科学コミュニケーション。
主な著書に、ベストセラー『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤ
モンド社)ほか、『学校に入り込むニセ科学』(平凡社)、『おもしろ理科授業の極意: 未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業』(東京書籍)、『面白くて眠れなくなる物理』(PHP研究所)、『中学生にもわかる化学史』(筑摩書房)などがある。

「2022年 『世界が驚く日本のすごい科学と技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

左巻健男の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
佐々木 圭一
塩田 武士
アンデシュ・ハン...
瀧本 哲史
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×