地球へ… 1 (Gファンタジーコミックススーパー)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757520097

感想・レビュー・書評

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  • 絵的には昔の漫画風だけどとても楽しめた。

    宇宙や地球以外の惑星を舞台にした雰囲気は銀河英雄伝説に似ており、人間が自身たちに行き過ぎたコントロールを課した状況やエリートを選抜するシステムは、ハーモニーやNo.6を連想させる。けれどもそのどれとも違う、登場人物たちの強い想いがひしひしと伝わる作品。敵対するものたち全てが共通して持つ悲願。強く強く焦がれる、祖先が根ざしたという故郷、「地球(テラ)へ…」。

    自分はいま故郷の星にいるはずなのに、共に焦がれ胸が苦しくなるような、力強さと哀しさがあった。

  • 昔、子供のころ、映画を見た。

    マンガ本が出ていたので、借りて読んでみた。

    子供のころはストーリーが分からなかったけど、大人になってから読むと、けっこう社会的なストーリーになっている。

  • 物語スケールが大きい。よく考えつくなぁ。

  • 2007年復刻版刊行、初出1977年。77年「銀河鉄道999」、75年「11人いる」、そして74年「宇宙戦艦ヤマト」、本作後の79年「機動戦士ガンダム」。本書のあとがきで著者自身が述懐するように宇宙モノSFマンガ・アニメーションの一時代を構築していた70年代後半。本作もその時流から漏れず、また、女流らしからぬ(と言ったら言い過ぎかも)本格大河SFとして金字塔的作品。正直、著者の「風と木の詩」を読破した時は、確かに凄いが、女性作家らしさが滲みでている点で驚きは少なかった。ところが、本シリーズは違う。
    確かに、14歳を境に成長が事実上止まる「ミュウ」(ミュータント、新人類)の存在は、第二次性徴期を画期とする女性の変貌を明快に反映し、実に女流マンガ家らしい世界観。が、それと対立する旧人類や地球環境保全のための全世界的システム化、謎めいた地球の存在、銀河系各地に散らばる人類など、大河ドラマと言える硬質な世界観にはホントに驚かされる。凡百の感想より、一読してほしいが、さらにすごいのが、あの「風と木の詩」の連載途上での本作連載の事実である、対極的かつ高レベルの長編二作を同時並行させた著者の凄さに言葉を失う。

  • この物語に込められた様々な思いが胸に突き刺さって、窒息しそう。

    私は、機械に支配されたりしない!

  • ひたむきさに憧れる。

  • アニメから入って原作絵に軽く衝撃 若かりし日のキースかわいいです

  • 面白っ!
    教育、洗脳、遺伝子操作、プライバシー、家族、異なるもの、欠けているもの、補う力、少年、大人、本能、郷愁、豊かさ、幸せ、排除、自然ということ。実に様々なテーマがぎゅぎゅっと詰まっている。SF苦手な私が楽しく読めました。1977年連載の物なのですね。最近、日本のSFがハリウッドリメイクされ注目されおり、有名な本作をたまたま図書館で見かけたので苦手なSFを読んでみましたが、納得の濃さでした。これは金字塔って言われちゃうよね。作者が女性だから読みやすいのかな。

  • すごいという噂?は聞いていたので読んでみた。
    本当にすごかった
    一回読んだだけでは、多分理解しきれていない。
    たぶん読むたびに腑に落ちるところが発見できる、
    そんな作品のような気がします

    壮大な世界観と練られたストーリーと
    女性ならではの繊細さ、これらを併せ持つ稀有な作品

    この巻はまだ序章のはずが、それでもすでにこの
    濃厚さ。読んでいて疲れます。いい意味で。
    こんな名作に出会えてよかった

  • 子供の頃に見たアニメを強烈に覚えてるんだよなぁ。24時間テレビだったと思ったけど、違うらしい。何しろ30年前...

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著者プロフィール

1950年、徳島市に生まれる。徳島大学教育学部中退。68年『リンゴの罪』でデビュー。70年、雑誌連載をきっかけに上京。以後、SF、同性愛、音楽、歴史などを題材に多彩な執筆活動を展開。80年、『風と木の詩(うた)』『地球(テラ)へ…』により第25回小学館漫画賞を受賞。主な作品に『ファラオの墓』『イズァローン伝説』『私を月まで連れてって!』『紅にほふ』『天馬の血族』『マンガ日本の古典 吾妻鏡』などがある。京都精華大学にて2000年~教授就任。14年~18年学長。2014年紫綬褒章受章。

「2021年 『扉はひらく いくたびも 時代の証言者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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