敷居の住人 7 (BEAM COMIX)

著者 :
  • KADOKAWA(エンターブレイン)
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757709713

感想・レビュー・書評

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  • 最終巻。彼、彼女たちの日常に卒業というひとつの切れ目。それでも続いてく日常。その先のストーリーを想像してにやけちゃう。

  • 一気読み。

  • 全7巻。「間」がステキすぎる。何気ない日常の1コマが愛しい。

  • 人生に物語がないから人は物語る。この『敷居の住人』という物語はそう云う事実について物語った漫画だ。いつの間にか世間では崇高なモノに仕立て上げられた「青春時代」をリアリズムに徹して描いた傑作。

    デカダンスと云うには格好良すぎる唯の自堕落で後ろ向きな男の子が「青春」に酔ったアグレッシブな女の子たちに振り回される。神様は実に「優しく」て「無慈悲」な方だから、上手い具合に凹と凸がくっつくわけはない。
    彼の前には同じような自堕落で後ろ向きな女の子が現われてしまうわけ。

    凹と凹が出会ってしまい間に出来たその隙間に、違和感・疎外感・嫌悪感を感じるのだけれども、そこには親近感も在ったりして、結構相手の凹みが心地好くなってくるという安心感がある。
    マイナス掛けるマイナスがプラスになるように、後ろ向きの二人が寄り添うことで前向きになってくる様に見える。ミドリちゃんもキクチナナコも自分の問題を自分で解決することが出来ないでいて、それを解決するにはお互いに相手の「作用」を必要としているのだから、この二人は一緒にいるしかないようだ。

    起承転結の「転」を省くゆるゆるとした展開を持つ描き方で物語は進むので、読了後は名状し難い感覚に陥るが、実はこれは満たされぬことで得られる「安心感」を自然と読者の心に芽吹かせていたのだろうね。
    「ストーリー」と「テクニック」でそれを表現してしまうなんてすごい。
    各話の最後のコマを体言止めのような表現で締めることにも後味残す効果がある。

    一巻を手にとって気付けば七巻の後書きを読んでいる「志村貴子マジック」。これを狙って描いたのならこの人只者じゃあない。
    愛してやまない志村貴子先生の作品。星を10あげたいのだけれども、5つまでしか出ないので星5つ。限りなく10に近い5。

  • 全巻。

    思春期漫画。物語が大して動かないのに面白い。
    今読むとキャラクターにイライラするところもあるけど、最初読んだ時は普通に受け入れてたなあ。

    近藤ゆかの「グーで殴るのが得意なんです」、グッときた。

  • 何が面白いのか説明し難い漫画だなぁ。物語に波が無いっていうか・・・でも好き。主人公けっこう駄目人間だなぁとか思う。

  • 全七巻

  • 等身大のキャラクター達の良い意味でグダっとした人生
    誰かしらに感情移入できるはず

    思春期万歳

  • 俺は屈折しているから だから キクチナナコに会いたい 死ぬ前に どうか 誰か

    この台詞を見れただけでもう満足です。

  • 350

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著者プロフィール

1973年、神奈川県生まれ。1997年、『ぼくは、おんなのこ』でデビュー。代表作『青い花』『放浪息子』はテレビアニメ化された。2015年、『淡島百景』が第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。その他、『こいいじ』『娘の家出』『敷居の住人』『どうにかなる日々』など、著書多数。また、アニメ『アルドノア・ゼロ』『バッテリー』のキャラクターデザイン、小説の装画など、マンガ以外にも活躍の場を広げている。2020年、『どうにかなる日々』のアニメが劇場公開予定。

「2023年 『おとなになっても(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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