キャベツ炒めに捧ぐ

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.51
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本棚登録 : 1324
感想 : 229
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411790

感想・レビュー・書評

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  • 食べ物のタイトルに惹かれて手に取りました。
    主人公が60代の独身のおばさま方、
    だったので読み切れるか心配でしたが、
    話の中に出てくるお惣菜がどれも美味しそうで、ストーリーも淡々としていて、サラッと楽しんで読めました。

  • 話の内容は冷たいようで温かくて

  • キャベツ炒め好きの私としては
    題名に惹かれてしまった。

    美味しそうなお惣菜の数々
    優しい人たち
    決してただのいい人ではないけど
    ま、人なんてそんなもん。

    美味しくよめました,

  • 江子、マツコ、郁子の3人の中年のおばさんの物語
    江子は夫の白山が別の女の人を好きになってしまい独り身になった女性
    マツコは結婚すると思っていた人が違う人と結婚してしまい、最近になってその人と急接近する女性
    郁子は息子に2歳で死なれて、夫にも先に死なれて、1人になってしまった女性
    そんな3人が営むお惣菜屋さんの料理を交えながら日常生活が書かれている。この井上さんは料理を本に登場させる作家なんだな
    あさりを生のままこじ開けて串に刺し、あげるというあさりのフライの作り方に驚いた
    個人的に江子の生き方にとても苦しくなった
    自分が夫に好きな人ができてしまい、でも夫は悪いことは何もしていないわけで、自分に対してとても優しい そんなの、苦しすぎるつらすぎる
    だけど、江子はものすごく元気でうるさくてまさに典型的ないわゆるおばちゃんという感じ。から元気って言われたらそうなのかもしれないけど、どうしようもなくつらい経験を、周りにたいして傷ついているようにみせず、あっけらかんとして振る舞えることがすごい。そんな性格は得だな
    この本は特にめちゃくちゃ面白いってわけではないんだけど、ほっこりする、けど心がチクチク切なさを感じるそんな本

  • お惣菜屋さんで働く三人の女性の物語。読みやすい文章でした。「えっ、そんなことするの」と、江子たちの行動には若干引いてしまう部分もありましたが、おばちゃん(?)三人+進のやりとりにほのぼのします。「がんも」を「ひろうす」と呼ぶとは、初耳でした。

  • 食べ物が美味しそう。

    若くて整った顔立ちの進くん。仕事外の自宅の電球交換をしてくれたり、60代女性ばかりのピクニックにも付き合ってくれる青年って幻想だと思う。
    中盤、彼に飲み屋で「結婚して!」と迫るのはセクハラだ、と青くなった。
    (その後「進くんを甘えさせるのをやめよう」と距離を取ったからよかったけど。)

    郁子は2歳で死んでしまった息子に、江子は浮気されて離婚した元夫に、麻津子は幼馴染への恋心に執着している。ままならないものなんだなぁ。
    独身で子供のいない高齢女性像が描かれていたのが珍しかった。

  • 読んでる間、お腹が空いた

  • 乗るに乗れず読了。御馳走様でした。

  • 面白くはあったけど、少し年齢設定が高くて感情移入がしにくかった感じでした

  • 食堂を経営するおばちゃん3人の賑やかなお話たち

    お惣菜食べてみたいなぁ

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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