神様のパズル (ハルキ文庫 き 5-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 2016
感想 : 268
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758432337

感想・レビュー・書評

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  • この気持ちが
    何ビットの情報量に相当するのかは
    知らない



    答えを探す為に
    彼女はそこにいた。
    何かを見つける為に
    彼はそこにいた。

    答えを捜した人たちのおはなし。



    あ た り き た ・・ !

    物理の理論はこれっぽっちも分からないのに
    なんだろうこの面白さ。
    すごいよ宇宙作れるよ。


    宇宙とたんぼは
    きっとニアリーイコール!

    • ひとこさん
      田んぼって結構キーアイテムですよね!
      なんだか宇宙作れそうな気がする…
      田んぼって結構キーアイテムですよね!
      なんだか宇宙作れそうな気がする…
      2011/03/09
  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99103388

  • 今さらながらQuizKnockにハマり、いまなら物理もいけるかも、と思って読んでみましたが、やっぱり物理は難しいです。
    ただ、どこまでが現在判明している物理でどこからがフィクションなのかはわからなかったものの、物理を極めることは自分自身を知ることという究極の物理学的テーマにはちょっと感動しました。

    母親が天才児を育てたいという思いから購入した精子から生まれた天才少女穂瑞(ほみず)沙羅華(さらか)。
    誰とも対等なコミュニケーションをとることができない孤高の少女を、なんとか大学に留めたい大人たち。
    それから巨大加速器という実験施設の建設にかかわる諸問題の責任など、本当ならまだ高校生である年齢の少女にぶつけられる大人の面子、責任回避、悪意等々「なんで私は生まれてきたのか」を考え続ける穂瑞。

    そんな彼女を心配するゼミの先生により、彼女のお世話係になんとなく任命された僕こと綿貫。
    就職の内定は取れず、卒論のテーマも見つけられず、それどころか肝心の物理の単位を落としそうだし、ゼミの話にはついていけず、あろうことかひとりで田んぼの世話をしているおばあさんに代わって田植えから稲刈りまで面倒を見ることになってしまう。

    主人公が落ちこぼれ学生のおかげで、難しい物理のあれこれも割とわかりやすく登場人物たちが説明してくれて助かる。
    多分この物理の部分を取り除けば、普通にライトな青春小説だ。

    「なんで私は生まれてきたのか」と中学生のような悩みに苦しむ穂瑞に対して、ほとんど役に立たない主人公。
    なんなら物理の問題にすら、何も関与しないし理解してないし、最終的にカタルシスも得ない。
    でも、そういう普通の男が彼女の周りで普通に接することも、彼女の救いになったのかもしれないな。

    ひとつ彼らがかわいそうだなと思うのは、勉強すること、知らないことを知る喜びを感じていないこと。
    今時大学進学は当たり前で、しょうがないから学校に通って単位を取ってはいるけれど、本当は毎日を面白おかしく過ごしたいだけ。
    もったいないなあ、せっかく知る喜びを得られる環境にいるのに。

    と、自分も学生時代は勉強しなかったくせにそう思う。
    最後に橋詰老人が聴講生から正式に大学生になったということに、一番の感動を覚えた。

  • あまりにも物理用語その他諸々が多すぎて読むのに体力がいる。
    もう少し噛み砕いて書いて頂けると非常に助かるのだが。

  • ・「あなたは何ともないのですか?」
     「宇宙がどうしてできたかも知らずに生きているということが。そしてこんな根本的なことも分からずに死なねばならないということがですよ」

    ・一体、こんな自分を生み出したのは、誰なのか?親なのかというと、そうでもない。親も祖父母に産んでもらっただけの存在なのだから──。それを突き止めるには、どんどんさかのぼっていかなければならない。すると"宇宙"ということになる……。では、宇宙というのは、一体何なのか?宇宙にも始まりがあるのなら、誰が、どのようにして生み出したのか──。

    ・「加速器の大きさは、そのまま"知りたい"という情熱の表れみたいなものだな」

  • 題名とあらすじに惹かれてた。
    最初の方は、理解できたけど途中からばりばりの物理用語沢山で分けわからず、、でも終わり方が気になったので読み続けた。
    最終的には人間にとって根本的に重要なこと=生きている奇跡と人とのつながりのかを表しているのかなと個人的な感じた。物理学専攻には理解できるのかな?

  • 自分メモ
    閉じる、お開き、物理
    最後のところで何かとても自分に響いた箇所があったような。。

  • 人間が宇宙を作れるだろうか、という壮大なテーマに、大学生の恋愛、親子の関係、過疎化、ネットリテラシー、何だかんだとたくさんの小ネタがぶら下がっており少し散らかった印象。
    一気に読むくらい本筋は面白いので、思い切って省くか2〜3倍のページ数でガッツリでも良かったのではと感じる。

  • 設定は面白かったけど、、、他に良かった点はシミュレーション結果くらい。

  • K大学で物理学を学んでいる主人公・綿貫基一は、4回生になって素粒子物理学のゼミに参加することになります。そこで彼は、担当教授の鳩村から、同じ大学に在籍している16歳の天才少女・穂瑞沙羅華の面倒見役を依頼されます。穂瑞は、レヴェルのあわない綿貫たちとともにゼミに参加することを渋りますが、綿貫の連れてきた聴講生の老人、橋詰が投げかけた「宇宙を作ることはできるのか」という問題に触発され、ゼミに姿を現わすようになります。

    穂瑞は、鳩村ゼミのテーマに「宇宙の作り方」を提案し、綿貫と穂瑞が肯定派、佐倉、須藤、穂積さん、助手の相理さんが否定派となってディベートを戦わせつつ、加速器「むげん」の見学、さらに実験場にある「ご斎田」の手伝いをしながら、物語は進んでいきます。

    やがて穂瑞は、宇宙を作るためのプログラムを組んでコンピュータ上でシミュレーションをおこないます。しかし、シミュレーション内の知的生命体が、宇宙を作る実験をおこなって彼らの住む宇宙を破壊してしまうことになります。なぜ彼らはそんな実験をおこなったのかと彼女は問うものの、答えは得られません。しかも、加速器建設の基礎になっている彼女の理論に対する疑問が研究者のあいだに生じ、彼女自身も世間の好奇の視線にさらされることになってしまいます。そして彼女は、誰に告げることもなく、この宇宙を作った“彼”に、この世界は無意味なのではないかと尋ねることを試みます。しかしその試みの成功は、この宇宙の崩壊を意味していました。

    「知る」ことと「生きる」こととの関係が主題になっている、ライトノベル風味のSFといった感じの物語です。単純にストーリーだけ見ると、ちょっとオチが弱いかなという気がします。

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