史記 武帝紀 6 (時代小説文庫)

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  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438025

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  • 第六巻。

    北の地で、李陵と蘇武が再会します。長安にいたときは李陵に若干コンプレックスを抱いていた感じの蘇武でしたが、今は人間を上下に見たり、ジャッジしたりするような事がすっかり無くなり、突き抜けた感があります。
    逆に李陵の方は匈奴での自分の立場など、悩む事も多そうで、“人間界”に生きている大変さを感じます。
    終盤で彼らが、自作の舟で北海に漕ぎ出す場面が好きです。

  • ますます精彩を描く劉徹、かろうじて孫広と司馬遷が漢の魅力を維持している状態。
    一方で頭屠、李陵をはじめ、匈奴の魅力は増すばかり。とりわけお気に入りは蘇武。
    ついに次は最終第7巻、久々に北方ワールドにどっぷりハマっているので、終わると思うと寂しい限り。

  • 蘇武と李陵の心情が、とても哲学。

  • 次ラスト。

  • 同じ人物が50年も統治する国。その中で入れ替わる人たち。漢から離れた人がみる国。50年同じ時を過ごしたもの、そして本人。想いがイロイロ、だけど、ダメな感じ満載の第6巻の漢の国。

  • 七巻にまとめます。

  • 北方版を見てなんとなく違うバージョンも見てみたいと思うこの頃。

  • 李陵と蘇武の再会。中島敦の「李陵」でも印象的なシーンだが、また違った味わい。司馬遷も含めて、後半の主人公たちが淡々と描かれる。

  • 武帝も最晩年になり、老害というものがでてくる。そういう武帝の描き方が何とも言えず素晴らしい。北方謙三もなかなかの作家だなと、近頃思うようになった。

著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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