美雪晴れ: みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-11 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 501
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438049

感想・レビュー・書評

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  • いよいよ次で完結と知り、これはもう買ってしまうかという気持ちを抑えて待っていたのですが、きっと最終巻は発売日に買うね、これは。
    ほんとは終わってほしくないけど、待ち遠しい。

    ああ、みんな幸せになってくれるといいなぁ。
    それぞれの思いが届いて、まっすぐ道を進んでいけるといいなぁ。

    母代りの芳が一柳の女将となり、つる家は新しい奉公人と料理人を迎え、澪は野江の身請けという心願を叶えるため、そして料理人としての心星見つけるため新たな転機を迎えます。

    今回は源斉先生だったなぁ…



    (2014年8月29日 再読)

  • 今回は、ご寮さんの結婚がメインイベントだった。だが、印象に残ったのは、鼈甲珠を吉原で販売する苦労話し。黄金色に輝く鼈甲珠を貝殻に入れて売るという発想は女性ならではのセンスであり、現代でも通用しそうな気がするのだが、卵1つが、こんなにも高額なのは今の感覚では理解できません。とか言いつつも9作目。残り1つになりました。登龍楼との対決。澪の未来。若旦那は料理人に復帰できるのか。さて、どうなることやら。

  • 料理人としてどう生きるのか。自分の事なのに自分の気持ちが分からなくなる。『食は、人の天なり』口から摂るものだけが、人の身体を作る。落ち込んでいる時こそ、美味しい物を食べる。確かにそうだよな。次で最終巻ですが楽しみと終わる寂しさを感じます。
    特別収録の『富士日和』は小松原(小野寺数馬)が料理を通して澪と繋がる話でジーンとしました。一緒に居なくても繋がっているんですね。

  • たくさんの困難があったこれまでと違い、着実に幸せが積み重なっていきます。
    芳の結婚、身請けの話、つる屋の今後、そして源斎先生との温かな関係。
    別離もあるけれど、希望が見える巻です。

    澪が作ってきた人と人の関係が、澪を助けてくれる。
    澪が真っ直ぐに自分自身の思いと、道とに誠実に向き合ってきた結果が結ばれつつある、そう感じます。

    個人的には小松原さま派なのですが、源斎先生の一貫した姿勢には安心感がありますね。
    恋とは違うけれど、尊敬し、慕い合うことのできる関係が築かれるように思います。
    小松原こと、小野寺さまのその後の話も素敵でした。

  • みをつくし料理帖第9作目。
    昔は蒲鉾が高級品だったのですね。ラストにむかって進んでいるのがなんとも寂しい。芳が、澪がつるやを離れる準備が着々と進んでいます。又次の最期の言葉の意味を知った摂津屋。どんなふうに動いてくれるんだろう。
    季節によって器の深さを変える細やかさ、なんて素敵なんでしょう。

    持ち帰りたくなる味、臼の加入 味わい焼き蒲鉾
    一柳からの刺激、面影膳が番付けに返り咲いた 立春大吉もち
    芳の宴席、つるやの皆を連想する 宝尽くし
    伊勢屋の家事、美緒のためにつくった 昔ながら
    付録…富士日和 小松原が澪の料理と再開

  • 読んでてすごく安心する。
    ほんわかする。

    どの登場人物もいい人なんだよな〜
    江戸っ子だから、口は悪くてもいい人なんだよ〜

    次巻が最終巻ということで、だんだんといろんなことが片付いてきた。

    澪もだんだん成長してきた。
    最初の頃やったら、すぐこのうまい話に乗ってたんやろな〜と感慨深い(笑)

    さてさて、次巻はいよいよ小松原様も久しぶりに登場するということですごく楽しみ。


    野江ちゃんとどうなるのか…
    きっといろんな意味で泣いてしまうんやろな〜

    だって、この巻で又さんのことが書かれてるだけで泣きそうになるもん。

    早く読みたいような、まだまだ終わって欲しくないような…

  • みをつくし料理帖の第九巻。ご寮さんに幸せが訪れ、澪はあさひ太夫こと野江の身請けのために新たな挑戦を…

    料理人として迷いながらも成長し、信念を貫く澪の姿が健気で眩しい。

    澪に訪れた転機。急展開の第九巻。いよいよ次巻で完結らしい。完結巻は、2014年8月に『みをつくし料理帖 天の梯』のタイトルで刊行予定とのこと。

    連作短編四話と巻末付録・澪の料理帖、特別付録・みをつくし瓦版、特別収録として、短編『富士日和』と大サービス。

  • 最終巻だと勘違いしていたので、ドキドキハラハラが止まらず。
    まだ読めることが嬉しくてたまらない。それを読むまでは死ねない。
    芳の幸せな行く末に安堵。つる屋の今後も安堵。
    澪と野江の今後にも明るさが。
    源斉との距離が詰まっていったらいいなあと期待を込めて、早く最終巻を読まねば。
    著者の高田郁さま、素敵なお話をありがとうございました。

  • 澪さんの行く道がはっきりと見えて来ました。いよいよ終わりが近づいてきたようです。寂しいです。

  • 野江を身請けするために頑張る澪ですが、澪の頑張りが認められたのか、色々な人が協力するとか、こうすればすぐ身請けできるとか、美味しい話がいっぱいです。

    しかし、澪は断ります。澪には澪のやり方があるのですよね。

    こっちでこうやれば楽なのに。と思うのですが、あえて楽な方へ行かない澪に、なんで!と思いつつ、でも、そんな澪だから好きなのです。

    頑張れ澪

    • taro & kotetsuさん
      みをつくしシリーズよかったですね。続いてあきない世傳を読み始めたのですが、みをつくしが良すぎたせいか個人的には今ひとつで途中で断念しました。
      みをつくしシリーズよかったですね。続いてあきない世傳を読み始めたのですが、みをつくしが良すぎたせいか個人的には今ひとつで途中で断念しました。
      2020/09/11
    • トッチさん
      そうなのですね。みをつくしを読み終わったら、そっちも読んでみようと思ってました。
      そうなのですね。みをつくしを読み終わったら、そっちも読んでみようと思ってました。
      2020/09/12
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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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