天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-12 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 574
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438391

感想・レビュー・書評

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  • 一気読み。
    「野江ちゃん」「澪ちゃん」で泣ける。
    ありがとう旦那衆。
    料理番付もニヤリ。
    読めてよかった。
    早く忘れてまた一から読みたいな。
    心星ひとつ。負けずに生きていこうという気になった。

  • 久しぶりにシリーズものを読んで、完結まで完走できた。
    登場人物たちがそれぞれの道に進み、未来が見えているのが嬉しい。特別編も楽しみに読みます。

  • ネタバレ注意。




    おかえり、澪、野江ちゃんの巻。
    途中から泣きっぱなしで、もう、誰も彼もが素敵すぎて困る。
    高田郁は、きっとこの話を心から愛しているんだなあということがよく分かったし、最後まで本当に楽しませてもらった。

    短編では味わえない、同じ月日を過ごしてきた感覚が、クライマックスに忘れられない感動を与えてくれる。

    小松原様や、又次など、本筋からは退いた人々までもがきちんと息づいていて。(特にこの二人推しの私としては、本当に嬉しい)

    澪のこれからは、見えずとも誇らしくなる。

    全十冊。
    澪もよく成長したが、影ながら見守ってきたふきちゃんの、最後の野江への贈り物がまた泣かせるのだ。

    そして巻末に挟まれた……。

    ごちそうさまでした。

  • みをつくし料理帖 完結編。時を戻して何も知らない状態でこのシリーズを読むのを百回くらい繰り返したい。最後のおまけが余韻たっぷり。

  • みをつくし料理帖第10作、最終巻。

    まさに大団円。
    シリーズで時代物に抵抗があり、刊行後時がたってからの一気読み。なんで発売とともに読んでこなかったんだろう。ゆっくりと、じっくり、次巻を楽しみにしながら読みたかった。

    大切に仕立てられる料理の数々、きめ細やかな職人の気遣い。すばらしかった。
    源斉先生の恋が実るとはおもいませんでした。
    ちょっと小松原さまに会いたかった。

    でもあの高田郁先生10週年の帯、高麗橋淡路屋の法被はネタバレですよ。お家再興がバレてしまうー。まあ、タイムリーに読まなかったのが悪いんですけど。

    美緒のために 葛尽くし
    政吉の料理、番付返り咲き 親父泣かせ
    佐兵衛の罪、橙龍楼の悪事 心許り
    野江の身請け、天の梯 恋し栗おこし

  • 大団円のシリーズ最終巻

    以下、全10巻を1ヶ月で読んで、最終巻を読了した深夜の興奮のまま、綴っています。
    小松原さま推しの目線で、恋愛メインの感想を暑苦しく書き殴っているので、不快に思われる方は読まないでください。
    ネタバレしてます。



    ちょっと風呂敷広げ過ぎた感もある、これまでの様々な問題を見事に解決、張り巡らされた伏線も全て回収。
    雲外蒼天のフィナーレでありました

    …けれども、

    一読者である私の胸には、どうにも小松原さまへの想いが消えずに燻ってしまい、恋愛ものとしてはなんとも後味の悪い読後感だった。

    ラストまであらすじを決めて書いていたとのことなので、しょうがないとは思うけれど、作者は小松原さまを良い男に描き過ぎた気がする。

    大体、前半5巻に渡って小松原さまへの想いを募らせていく澪を見て、最初はひと回りも上だし…と思っていた私も次第に澪に感情移入して、小松原さまにほだされていたのですよ。

    それがいきなり次巻で早くも結婚話が持ち出されたと思ったら、実妹と母君に外堀埋められた結果、まさかの小松原さまからのプロポーズ!
    町娘でも武士に嫁げるのかと感慨深く、みをつくし料理帖から武家奉公編に移行するのも覚悟していたら、わりとあっさりとごめんなさい…!

    ここでも小松原さまはかっこよく、武士らしく自分が完全に悪者になって澪を守るのだけど、私はなんだかこの時点で澪のことをちょっと嫌いになってしまった。
    何故、両思いになった愛しい人にここまでの仕打ちをしなければいけないのか。
    しかも、最後は又次のショックで全部持って行かれるし…。

    それでも最終巻まで、どこかで小松原さまルートはないかと望みをかけていたのだけれど、最後は駆け足で源斉先生とくっつけた感があった。

    そもそも、源斉先生が澪を想っている描写はたくさんあったけれど、澪が源斉先生に想いを寄せる描写が少な過ぎる気がする。
    常に寄り添ってくれて、良いこと言ってくれるけど、人としてではなくて、男として魅力を感じていたのかが甚だ疑問。

    小松原さまに関しては、澪は美緒の身分に嫉妬したり、抱き締められたいと思ったり、目尻のしわに触りたいと思ったり。
    顔や身体の描写も多い分、澪が見つめているのが分かって、小松原さまに一人の男としての魅力を感じていたのがビシビシ伝わってきた。

    一方、源斉先生に関しては、美緒とお似合いだと思ったり、毎日通っているのも料理が好きなのだと思ったり、ドキッとするような描写がほとんど無い為、人として尊敬はしているけれど、男性として見ているのか最後までよく分からなかった。

    全体的にとても面白いシリーズだっただけに、何故恋愛をこんな形でまとめてしまったのかという疑問が残った。
    登場人物のその後の話よりも、アナザーストーリーとして、甥に家督を譲って士分を捨てた小松原さまが、澪と小料理屋を開く展開を読んでみたい。

    • 雄志さん
      気持ち分かります!!でもきっと小松原様とは同じになれない運命なのかも知れません。・°°・(>_<)・°°・。身分も違いますし
      でもifスト...
      気持ち分かります!!でもきっと小松原様とは同じになれない運命なのかも知れません。・°°・(>_<)・°°・。身分も違いますし
      でもifストーリーとしてだったら、自分も読んでみたいですね!
      2017/06/17
  • 本当に終わるのですね。

    わたしの住んでいる地域では、発売日から一日遅れで店頭に並ぶので(今回は土日が挟まりましたから)未だ手に取っていないのですが。
    この10巻発売を前に、既刊を再読中です。
    再読ゆえに何が起こるのかわかっているのに、外部からの嫌がらせにキリキリしたり事の成り行きにハラハラしたり、澪の選択に涙を流したり。
    今、「夏天の虹」まで来ました。ここも大きなターンが待っている。それを知っているからページをめくる手が殊更ゆっくりになってしまいます。
    皆様の感動のレビューを拝読し「雲外蒼天」が待っているのがわかっていても。

    この刊を早く手に取って読みたいのに、終わるのが惜しくて読みたくないような矛盾もあり、澪さながらに眉が下がってしまいます。

    *****

    そして読了。
    お盆休みを利用して、久しぶりに夜遅く(むしろ明け方近くまで)読書するなんて暴挙、やっちゃいました。
    大きく広げた風呂敷は見事に畳まれ、大団円のエンディング。
    澪のアイディアと、旦那衆の粋な計らい。
    野江ちゃんの身請け先には、心からの快哉を。
    あぁ、めでたやな。

    その後を描いた番外編も、そのうち出るそうで、今から楽しみでなりません。

  • ブクログを見て、ソッコー本屋に買いに走った一冊。
    うわぁ~、マジで‼
    もう読んでる途中で思いだし涙がボロボロ。
    身請け出来るのか心配だったけど、まさかの仕方で更に涙が。
    他にも色んなところが丸く?収まり、もう涙なくては読めない。
    ヤバい、思い出しただけで涙が…。
    早く外伝が読みたい‼

  • 読む前から泣けてくる、、、祝完結!
    それから、「みをつくし料理帖 完結記念ケース入りセット」と言うのも出るそうです。。。
    角川春樹事務所のPR
    http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=4849
    みをつくし料理帖 完結記念ケース入りセット
    http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=4854

  • シリーズ最終作
    「みをつくし料理帖」シリーズ最後までホントに面白かった! 読んで良かった

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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