天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-12 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2014年8月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758438391
感想・レビュー・書評
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遂に完結!
なんじゃこりゃーってくらい今まで厚く暗い雲に覆われていた満天から一筋の光が差し込んできたかと思うと、それは一気に雲間を広げ地上にまぶしい程の光を浴びせ、薄目を凝らしてみれば、そこには雲外蒼天が突き抜けていた!みたいなw
全ての点が線となり、絡まった糸はほどけ、クラシックのストラヴィンスキー「火の鳥」を聴いているかのようなクライマックス感!これほどのハッピーエンドはない!
高田さんは聖人か?と思えるほどにいいことしか思いつかない人なんじゃないだろうかと思える。
でも、これは小説だから面白いのであって、なんで実写なんかで映像化しちゃったんだろうね。せっかくの想像で十分楽しめるものを映像化で現実化したためにすべての想像力を失い、作品そのものをダメにしたと思う(見てないけどw)
おまけに、この後の話がまだあるので、また時間を空けて読む予定。
「雲外蒼天」この小説で初めて知った言葉だけど、この完結に本当にふさわしい言葉でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
発売直後に購入済だったが、これが最終巻かと思うと読んでしまうのが惜しいような、早く結末を知りたいような、そんな気持ちで今日まで保留。
そして、思い切って手に取った。
期待通りの大団円。
はるかに遠い四千両にこんな手があったとは。
この後、特別巻があるとか、楽しみに待つとしよう。 -
ついに完結。ここまで涙、涙な展開で澪があまりに不憫だと思ったこともあったけど、ラストに向かっては転がるように物事が進み、雲外蒼天の大団円。
澪が行動することで周りの道も決まってゆく様子がいい。人はだれしも、周りの人と影響を与え合うことで、前へ進んでいけるんだと納得させられる。
恋する澪、野江を想う澪も好きだけれど、やっぱり料理をしている時の澪がいちばん輝いて見える。その意味で、いずれ自分の店を持つ澪の姿が思い描けるラストは良かった。いいシリーズだったなぁ。 -
いつの間にか自分もつる屋のメンバーになっていて、一緒に泣いたり笑ったり。
読みながら、知らないところでいつも誰かが自分を案じてくれているのだなぁと、しみじみ思いました。
それなのに、自分は自分のことばかり考えていて・・・。反省です。
完結してしまい、名残惜しくて、他の方のレビューも全部読ませていただきました。 -
みをつくし料理帖シリーズ ⑩
結び草 葛尽くし
葛は見た目が麗しく根性もあり、美緒さんみたい…。
張出大関 親父泣かせ
政さんの「親父泣かせ」が料理番付に!!
明日香風 心許り(こころばかり)
酪作りで捕えられた佐兵衛を救うのは小松原さま。
天の梯(そらのかけはし) 恋し栗おこし
ついに、あさひ大夫の身請けへ!!いざ、大阪へ!!
終わってしまったー( ノД`)…
こんなに感情をクルクルさせられた、みをつくし料理帖。
終わってしまった…。
でも、その終わり方はどの人にもハッピーエンドって
感じがして、それが良かった。
小松原さまとは恋をしたときもあったけど、
自分の心星を見つけることができた、きっかけ。
それを小松原さまも分かってくれてる感じが良かった。
澪ちゃん、源斉先生と末長くお幸せに(*´艸`*)
最後の料理番付乗ってるのが良かった!!
めっちゃ、想像しまくったー笑
こういうのがイキだねぇー!! -
ついに終わってしまいました。
皆それぞれの心星を目指して進んで行って欲しいです。
巻末の番付が粋ですね! -
最終巻!
もう全員粋、全員いい人、全員大好き!
本当に感無量の最後でした。
ここをきちんと最後にもってきてくれて嬉しいよぉ。
本当にいろんなことのあった江戸での生活。
丁寧に生きるときちんと
自分に返ってくるんだと思える素敵なシリーズでした。 -
雲外蒼天の見事なまでの大団円でした。途中、又次の死が本当に辛かったけど、それさえも必要なことであったのだなぁ、と納得できた。
そもそもこのシリーズを読み始めたのは毎日ごはんを作ることに疲れてしまい、少しでもモチベーションを上げるために良さそうな気がしたのがきっかけでした。時代は変わり、薬やサプリなどで栄養は手軽に取れるようになったけど、「食は人の天なり」という言葉が示すように日々口にする毎日の食事こそが大切だと気付かされた。なのでごはん作るの面倒だなと思った時はこの言葉を思い出すようにします。
そして巻末付録は思わずにやり。最後まで粋な計らいありがとうございました。番外編も読まねば!