あきない世傳金と銀 三 奔流篇 (ハルキ文庫 た 19-17 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440684

感想・レビュー・書評

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  • 3/9読了

  • ラストがちょっと急展開だったかな〜って気がした。
    波村の人、惣次にひどい目に遭わされかけたのに、ご寮さんなら信用できるわ(初対面)ってさすがにチョロすぎんか?って思った。
    広告は、今までそんなに世間でやってなかったんやな〜って思った。
    今ならブランドものって感じなんだろうか?五十鈴屋の立ち位置だと。現代だったらお店の名前入ったものって今ひとつなんだけど。

  • 店や商品を認知してもらうには、アイデアに加え、口コミや広告は大切。
    現在にも通用する。

    商いって、人情と稼ぎとのバランスが難しいな…

  • 五代目 徳兵衛(惣次)には商いの才も情熱もあり、幸はその聡明さを請われ嫁になる。
    その時代の世相と、それに合わせた商いの工夫が、幸の目を通して描かれていくところが、とても興味深い。

    奢侈禁止令で贅沢を禁止され着るものを制限されても、裏地を華やかにして着こなしを楽しむこと、浮世草子の冊子の空いたスペース、歌舞伎の演目での鉄漿粉など、現代の言葉に置換えるなら、広告、CM、ノベルティ、銀行、融資…などだろうか。

    五代目の割り切った考え方も商売には大事なのだろうけれど、お家さんの縁や恩を大事にする考え方も欠いてはならないのだろう。“才”と“情”のバランスを保てなければ、上手くいかないということか。

    のんびりゆっくり全巻読み進めようと思っていたけど、続きが気になりすぎる…。

  • 五十鈴やの5代目の御寮さんになって商売を盛り立てる。 ところが5代目の突然の引退失踪。 それでもなお、五十鈴屋のために必死に働く「幸」

  • やっと惣次のお嫁さんになって安泰かと思ったら
    新しい絹ものの産地として 織物が始まった波村が惣次のやり方では ついていかないと言いにきた。
    波村の人たちも店のものたちも お家さんまで
    惣次ではなく 幸につく。
    うーん 中途半端なプライドの高い男の始末はどうつける。
    次のお楽しみ

  • 四代目が亡くなり、幸は惣次改め五代目徳兵衛に嫁ぐことに。
    五年で五鈴屋を江戸に進出させる。
    夫婦力を合わせて商いの智恵を絞り、奉公人たちと力を合わせて五鈴屋を建て直していく二人。
    しかし惣次こと五代目徳兵衛は幸の商人としての才に次第に嫉妬するようになる。

  • 四代目徳兵衛が事故で亡くなり、弟の惣次が幸を娶ることを条件に五代目を継ぐ。商才ある五代目と幸の知恵により五鈴屋は息を吹き返し、5年以内に江戸に進出する目標を立てる。

  • 少し幸の都合のいいように物語が進みすぎているような気がしてしまった第三巻。そりゃ次男もおかしくなるって…ムカつきながらも少し同情してしまった。次は三男と…ということになるのかな。

  • 5代目徳兵衛の妻となり、店の再建に奔走する。懐かしい人との出会いあり、刺激あり、御寮人として成長していくが、徳兵衛の行き過ぎた商売のやり方が仇となり、新規事業が危機を迎える。機転を利かせたはずが、夫を貶めることとなり、さてこれからどうなる。

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著者プロフィール

髙田 郁(たかだ かおる)
1959年生まれ、兵庫県宝塚市出身。日本の小説家、時代小説作家。元々は漫画原作者で、その時のペンネームは川富士立夏(かわふじ りっか)。
中央大学法学部卒業後、1993年集英社の女性向け漫画雑誌『YOU』で漫画原作者としてデビュー。その後山本周五郎の「なんの花か薫る」に衝撃を受けて、時代小説の執筆に至る。2006年「志乃の桜」で第4回北区内田康夫ミステリー文学賞区長賞(特別賞)を受賞。2007年「出世花」で第2回小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞。そして2008年に同作を含む短編集『出世花』で小説家デビューを果たした。
代表作に、全10巻で300万部を超える大ヒット『みをつくし料理帖』シリーズ。同作は2012年にテレビドラマ化。2013年に『銀二貫』が大阪の書店員らが大阪ゆかりの小説の中から「ほんまに読んでほしい」本を選ぶ「Osaka Book One Project」の第1回受賞作品に選出、2014年にNHK木曜時代劇にて林遣都主演によりテレビドラマ化された。

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