異国の花: 着物始末暦8 (ハルキ文庫 な 10-8 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440707

感想・レビュー・書評

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  • L 着物始末暦8

    そうそう、余一とお糸は一緒になったんだよね。から読み進める。
    毎度のことながら、余一、お糸がそれぞれメインで絡む話はほとんどない。最後にそれを持ってくるのはもはやわざとなんでしょうね。
    今回は今後の布石もだいぶばら撒いてたよ!
    さすがに二人が一緒になってネタが尽きるんじゃないかと思っていたけど、とんでもない。いろいろぶち込んでたぜ。

    さて、次巻用のメモ書き。
    異国の花 ささやかな余一とお糸の祝言 吉原一の花魁「唐橋」の紀州屋重兵衛への身請け 唐橋は最後に花魁道中で着る打掛を呉服太物問屋大隅屋の若旦那綾太郎に依頼。余一の出自に関わりのある京の老舗呉服問屋井筒屋江戸店主秋介は六助に唐橋の打掛を余一がどんなものにするのか下絵の持ち出しを要求。六助が巻き込まれているのをしらない余一は六助に国外で作られた生地の端切れで作った綿入れを送る。
    天女の打掛 唐橋から打掛を頼まれる綾太郎と仕立てを承諾する余一の内情
    菊の縁 おみつのお節介話 本道医内田了安(今度のおみつの将来への布石か)
    波がたみ 父の一膳屋の手伝いで家のことができないことを嘆くお糸とお糸を寄せ付けない余一のすれ違いの話 お糸は山王寺参詣で尼僧に出会う 京出身の尼僧が持つ数珠は余一がくれた水晶球とよく似ていた 尼層に自分の素性を話すお糸(これ今後の流れに重要なんだろ?そうなんだろ??と思わずにはいられない) 余一とお糸は思いの丈を話して丸く収まり終了

  • 波がたみ、よかった。
    最後にこんな話も含まれていたなんて。
    着物に込められる願いを知り、深いなぁと思いました。
    お糸と余市。
    頑張れ!

  • シリーズ第8弾
    様々な夫婦の形がある。家の都合での結婚でもお互いを信じ好き合い思いやれる夫婦。好き合って結婚するも相手の事を思いやりすぎてすれ違いわだかまる夫婦。願いが叶っての結婚も悪意に囲まれ思い悩む夫婦に同志のような夫婦。
    そしてちょっと気になる人も現れた。
    花魁の打ち掛けの仕立ては今回では明かされず次回に持ち越し。早く次が読みたい。

  • やっと与一とお糸が幸せに…と思ったら
    まだまだ一波乱ありなのね…
    花魁の着物はこの本で解決すると思ったら持ち越し
    くぅー気になる、早く読みたい
    でもこれが新刊になったばかりだから
    次はどれくらいで出るのだろう
    それにしても毎回楽しく読めるシリーズだわ

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著者プロフィール

早稲田大学教育学部(講談社文庫初期の傑作『古典落語』を編んだ興津要のゼミ)卒業。横浜在住。2007年、第2回小説NON短編時代小説賞で「寝姿指南」が最終候補になり、08年、「素見」で小説宝石新人賞を受賞。若き町医者を描いた初長編『刀圭』と、受賞作を含む短編集『ひやかし』が好評を集める。祥伝社文庫既刊に『江戸の茶碗』『酒が仇と思えども』。著書に「着物始末暦」「大江戸少女カゲキ団」シリーズ、『うき世櫛』『御徒の女』『神奈川宿 雷屋』などがある。

「2022年 『吉原と外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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