あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (ハルキ文庫 た 19-18 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 208
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441100

感想・レビュー・書評

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  • 想定通りというか、収まるところに収まったという気がする。これからは思うまま力を発揮するのではと思わせて落とすのが、この作家。どうなるのか、次回も楽しみです。

  • 幸が、四代目五代目そして六代目にも嫁ぐ事になる。
    人形と人形遣いの様な関係の夫婦は、知恵を働かせて商いを大きくしていこうとする。
    幸がお家さんとなって本格的に商いに邁進。
    この先、繁栄ばかりではないだろうが、どう大きくなっていくのか楽しみ。

  • 次々と溢れるアイデアと商才で五鈴屋の商売を広げていく幸。
    その才能は素晴らしいけれど、商売に夢中すぎて少し謙虚さが薄らいでるように思えました。
    前夫惣次の行方を心配する様子も無く、智蔵は人形使いの人形扱い。いくら武将となるべく女子としても五鈴屋当主の存在あってこその道。
    夫婦の情と絆をもっと大切に育てて欲しいですね。
    お家さんの願いが叶いますように。
    他書「銀二貫」でその重みに感動したので、このシリーズで何十貫もの銀を簡単に動かしてしまうのがすごく寂しいです。お店の規模が違うから仕方ないんですけどね。
    次巻も楽しみです。

  • 前巻を読んでから随分経ってやっと四巻を読んだけど、読みながらこれまでの筋が思い出せた。奇しくも3人の兄弟に添い続けることになった主人公 幸、商いの才知に長けた本領をこの巻でも随所に発揮していく。奉公先の店で上り詰めて苦境の店を磐石の店に導いて自他ともに認める御寮さんとなった幸だが、更なる大店を目指す一手となるかならないかの一石を打ったところで終わりだ。波乱万丈の度合いは前巻までの方が勝っていた気がする。

  • 5代目と離縁、なんと3男との結婚、新たな商売の戦いが始まる。

  • 幸の本当の幸せとは何か。
    世間が思う幸せと本人の思う幸せは違うのだろう。
    自分自身が幸せだと思う人生を送らなければ意味が無いとだと思う。

  • 発売ほやほやのシリーズ4作目を本屋さんで発見。「商売の成功」という同じ目的に向かっていた夫婦。最初は良かったのだが、うまくいくに従って、妻の商才が目障りになる主人。呉服の材料の産地を育て、その素材の独占販売に成功。現在のユニクロやGAPなどのようなSPA(製造小売業)の走り。
    ところが、主人は取引先への義理を欠いたために、信用を失う。
    ここから主人公「幸」の活躍が始まる。
    今回も商売のアイディア炸裂!
    最後には、その男気にシビれます。

  • 幸の商才がとうとう発揮し始める第4巻。
    これまでで読んでいて最も安心できる展開となっている。
    しかし、前巻までがあまりに波乱に満ちていたため、
    今巻はきれいに納まり過ぎていて、なんとなく物足りない気もする。
    それとも、今回は単なる箸休めに過ぎないのかも。後から更なる苦難が押し寄せてくる予感もする。
    それに、雲隠れした惣次の行方も気になる。
    ますますこれからの五鈴屋から目が離せない!

  • 今回の幸は、なかなか順調で嬉しい。
    あの人があっさり退場して、戻ってくる人もありで五鈴屋にとっても激動の展開。
    幸は、まっとうに生きているからいざというとき味方がでてきてくれる。
    そして、あの商才は目を見張るばかり。柔軟な発想が素晴しい。
    でも、あのラストは、またまた一波乱ありそうで続きが気になって仕方がない。

  • 惣次が隠居、行方不明になってからの、まさかの智蔵と結婚!
    4巻目読んで思ったけど、幸は男みたいな性格…というかめっちゃサバサバしてる。
    結婚も利害関係踏まえてのことで、このへんはやっぱり戦国武将?なんか?と思った。
    広告、新商品開発含めて五鈴屋の商品を売っていく手腕は大したものだと思ったけど、人形浄瑠璃で自分がモデルになってみんなの気を引いたところは、やはり自分の美貌に自信があるのか…と思った。
    最後、桔梗屋さんをお店ごと買い取ります!と名乗りを上げたところで終わったけど、真澄屋もなかなかの性格やしどうなってしまうんやろか…

著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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