- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758442510
作品紹介・あらすじ
日本橋北詰の魚河岸のほど近く、「丸九」という小さな一膳めし屋がある。
うまいものを知る客たちにも愛される繁盛店だ。たまのごちそうより日々のめしが体をつくるという、
この店を開いた父の教えを守りながら店を切り盛りするのは、今年二十九となったおかみのお高。
たとえばある日の膳は、千住ねぎと薄揚げの熱々のみそ汁、いわしの生姜煮、たくわん漬け、そして温かいひと口汁粉。
さあ、今日の献立は? しあわせは、うまい汁とめし、そしてほんの少しの甘いもの。
おいしくて、にぎやかで、温かい人情派時代小説。
感想・レビュー・書評
-
大きな出来事はないけれど、昔から続く庶民の暮らしの一場面を見ているようで、癒される小説だった。
家庭的なお料理の美味しさが伝わってくるし、旬のものが食べたくなる。お高ちゃんが、料理上手の素敵な女性で、親近感が湧く。素敵な男性と出会うのかな?今後の展開が楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
普通に面白いけど、パンチとか個性が足りない気がする。
料理屋の話だけど、そこまで料理は中心じゃない人情物語。 -
江戸時代の飯屋を描く。食べ物で季節を感じる昔の人は粋だ。
-
江戸で、一膳めし屋を商う若い女主人。
高田郁のみおつくしシリーズを思い起こさせる。
季節の食材を入れたタイトルの話が4話、ちょっとした事件というか問題が起きて、それがタイトルの食材を盛り込みうまく一話完結という形になっている。
女主人と店の奉公人、店の常連客、それらを取り巻く人々・・・
みおつくしと違うところは、主人公や、周りの人々に悲しい過去や因縁めいた深い事情がないところ。
ただただ、おいしいものを食べてもらいたいという気持ちは同じだが、深い事情がないこちらは、ストーリーに深みがないというか、一話が終わったら完結なので、次に話が続かず全体の流れが途切れてしまう。
シリーズであるらしいが、何か惹きつけるものはあるかな。 -
生活圏内にあってほしい食事処です。
物語は不可もないけれど、特別惹かれるところもなく普通でした。
別シリーズの方が個人的にはおもしろかったです。
でも不可はないので、続きも読みます。
シリーズが進むにつれて普通な印象が変わってきますように。 -
まだシリーズ一巻目。
人情物のようだけど泣けて心が温まるほどの話はまだ出てこない。
全体にさっぱりしている。 -
ほっこりした。料理も美味しそう。筍食べたい!
登場人物も個性的で味があって良い。続きが楽しみ -
楷書の人か。
-
お高がかっちりとした気性の独身なので、さっぱりした印象。
事件も軽いもので読みやすいです。お高が後半にいくにつれ、いきいきしてくるのが良い。 -
日本橋北詰の魚河岸のほど近くに一膳めし屋
「丸九」がある。たまのごちそうより日々のめしが
体をつくるという、父の教えを守りながら店を
切り盛りするのは、今年29となったおかみの
お高で…。暖かい人情派時代小説。